国内復帰の田臥勇太「初心に戻り、新たに目標に向かう」=リンク栃木ブレックス入団会見
ユニホームに袖を通し、笑顔を見せる田臥 【スポーツナビ】
――今季からNBAへの挑戦するやり方を変えようと思った理由は?
3年間アメリカにいて、正直、NBAというのがどういうところか知ってきました。そこで(アピールの方法を)変えようと思った理由は、やはりもっとプレーをしたい、試合でプレーをしたいということ。その中で、自分を知ってくれている加藤ヘッドコーチの下でプレーすることが先につながるのではないかと思い、決めました。
――NBAでプレーしていく中で、自分に足りないと思うものは? またブレックスで身につけたいと思っていることは?
自分のスタイルを貫きたいという思いはあります。それはアメリカでプレーする中で通用した部分なので、自信となっています。
あと、常に自分を発揮するということ。アメリカではすごい選手ばかりが集まっているので、そういうところで自分をむき出しにしてプレーすることが必要だと思います。ですので、リーダーシップにつながることだと思うのですが、そのあたりは新しいチームで経験を生かして、しっかり、リーダーシップを発揮するということは、自分にとって良いことだと思います。
――日本国内にはJBLとbjリーグという2つのリーグが存在しているが、このような日本の状況についてどう思うか? また、リンク栃木を選んだ理由は?
日本の状況に関して、リーグが2つあることは知っていました。選手としては受け皿が多いに越したことはないので、良いか悪いかは分かりません。
また、このチームを選んだ理由は、先ほども話しましたが、自分のスタイルをよく分かってくれるヘッドコーチが居ること。それで、自分を生かせるチームかなと思ったからです。また、新しいチーム、ゼロからスタートというところに魅力を感じ、出来上がっているところに入るのではなくて、自分もゼロからチャレンジになるかと思ったのが決めた理由です。
――背番号がゼロになった理由は? また、10年ぶりに加藤ヘッドコーチとやるのはどういう気持ちか?
(背番号がゼロというのは)先ほども話しましたが、ゼロからのチャレンジという意味もあります。あと、自分もゼロに戻って、初心に戻って、新たに目標に向かって行きたいという理由もあります。
10年ぶりに加藤ヘッドコーチとやれることに関しては、能代のバスケットは今も忘れられてなく、またこういう立場になってやれるのはすごく楽しみです。
応援してくれる方々の中には、その頃のバスケを応援してましたと言ってくださる方が多く、それに応えることができるのは、やはりすごく楽しみです。
日本代表への意欲も見せた 【スポーツナビ】
アメリカでやってきて、プレーの部分というより、メンタル的に勝負に対するこだわり。プロとして取り組むべき、練習の取り組み方というのは、本当に向こうに行って違いがあるなと感じていました。
明日どうなるか分からないという、すごく厳しい世界でやっていかないといけないので。自分がチャンスを作って、自覚を持って、チャンスをゲットしないといけない世界でやってきているという部分を当然なんですが、引き続き日本にいてもやって行くことが、日本のチームメートだったりに伝わっていけばと思います。あとはバスケットは楽しい、また見に来たいと、僕個人のプレーもそうですが、チームとしても思ってもらえるようなバスケットがしたいと思います。
――外から日本のバスケの状態を見て、2つのプロリーグができていることをどう見ているか。 また、日本代表に声がかかったら参加する意志があるか
日本のバスケは見れていませんが、日本のバスケットというものを確立していけば(今後の)道は開けていくのではないかと個人としては思っています。それを応援したい、力になりたいと思っています。
(日本代表に関しては)今までも出たくないと思って出ないのではなく、タイミングや状況での判断でした。これからもそうしていくと思いますが、日本のために出たいというのは常に思っています。
――JBLの開幕(9月26日)まで1カ月切っていますが、試合での目標、数字などがあるか?
(NBAの)スカウトの人たちが見たときに、圧倒的なスタッツじゃないと目に留まらないと思うので、そういうスタッツを目指しています。いくつというのはありませんが圧倒的なスタッツを目指せるように。あとは、やはり見ている方たちに楽しんでもらえるような試合を心掛けていきたいと思います。
<了>