伊調姉妹が引退を示唆=女子レスリング メダリスト会見

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左から伊調千春、吉田沙保里、伊調馨、浜口京子 【スポーツナビ】

 北京五輪女子レスリングフリースタイルで、金メダルを獲得した吉田沙保里(53キロ級/ALSOK綜合警備保障)と伊調馨(63キロ級/ALSOK綜合警備保障)、銀メダルを獲得した伊調千春(48キロ級/ALSOK綜合警備保障)、銅メダルを獲得した浜口京子(72キロ級/ジャパンビバレッジ)が18日、中国・北京のジャパンハウスにてメダリスト会見を行った。

 以下、各選手のコメント。

吉田「ここまで辛かった」

早くも10月の世界選手権に照準を絞った吉田 【スポーツナビ】

――アテネからの4年間、試合のこと、これからについて

伊調千 4年前のアテネでは、一回も笑うことはなかったんですけれども、今回、表彰台の上で笑えたのは、4年間やるべきことをすべてやってきて、そして試合でもすべてを出しきったからじゃないかなと思います。結果は銀でしたが、私は金メダル以上のものをレスリングから学べましたし、こうやってこの4人で北京の地で闘うことができて、すごくうれしかったです。

吉田 ことし1月のワールドカップで連勝記録がストップしてしまって、ここまで辛かったですけど、また自分を鍛えなおすことができて、そして皆さんの応援があったからこそ、2連覇できたと思います。また、この女子レスリング4人でメダルを獲ることができて、最高にうれしいです。

伊調馨 一晩明けて、自分としては納得いく結果(内容)ではなかったんですけれども、終わってみてすっきりした自分がいたのが、とても不思議です。本当に、この4年振り返ってみても苦しいことも、けがもありましたし。この4人で乗り越えてきたことが自分の中でも大きくて、誇りです。そして、金メダルを獲れたことは素直にうれしいです。

浜口 アテネからの4年間は厳しくて、辛い日々を過ごしてきました。オリンピックをこの4人と闘うことができて、そして皆でメダルを獲ることができて、すごくうれしかったし、これからの人生の財産になると思います。北京オリンピックでの思い出は大切にしたいと思います。

伊調姉妹がそろって引退を示唆

伊調姉妹は共に引退を示唆 【スポーツナビ】

――今後について

伊調千 正直、またレスリングシューズを履いて、マットに上がって練習する姿を想像できません。とりあえず、馨といろいろ相談しながら、ゆっくり時間をかけて考えます。ただ、自分の中ではこの大会が終わってすっきりしているので、シューズを履くことはもうないかもと思っています。

吉田 10月に東京で世界選手権があるので、そこでまた金メダルを獲りたいと思います。

伊調馨 私もここまで千春と歩んできて、自分ひとりだと何を目標にしていいのか(分からない)。自分では、この大会が最後なんじゃないかと思います。

浜口 北京オリンピックに向けて、全身全霊全力ですべてを傾けてきたので。今は何も考えることができないです。今は心と体にお休みを与えたいなと思ってます。でも、レスリングは大好きなので、まだやりたいなという思いはあるんですけど、それは家族とお世話になってる先生方と相談をして決めたいと思います。

浜口は「今は何も考えることができない」とコメント 【スポーツナビ】

<了>
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