「世界1、2位争う」男子モーグルの新星 対照的な2人が夢見る同じ未来

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期待の若手が1、2フィニッシュ

男子のデュアルモーグルで1、2フィニッシュを飾った堀島行真(右)と原大智 【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 選手が横並びで滑るデュアルモーグルの男子決勝、アジアの頂点を決めるスタート地点に並んだのは日本の若手選手2人だった。

 冬季アジア大会は24日に大会6日目の競技が行われ、デュアルモーグルで男子の堀島行真(中京大)、原大智(チームジョックス)が1、2フィニッシュを果たした。女子は村田愛里咲(行学学園)が銀、伊藤みき(北野建設SC)が銅と、こちらも表彰台に2人が上り、日本勢が4つのメダルを獲得した。

 デュアルモーグルは2選手が同時にスタートして1対1で勝敗を競い、勝ったほうが次戦に駒を進める競技。19歳の堀島は、決勝で1学年上の原との日本人対決を制した。スピードでは有利と思われていた原と互角の滑走を見せ、得意のエアで差をつけた。

対照的なバックボーン

原は昨シーズン、W杯の年間ランキングで8位に入り、日本人トップに立った 【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 エースの遠藤尚(忍建設)が欠場した今大会で、日本の2人の新星が躍動した。3月で20歳を迎える原は昨シーズン、ワールドカップ(W杯)の年間ランキング8位に入り、日本人トップを記録。堀島も昨シーズンはW杯第1戦で初の銅メダルを獲得し、ルーキーオブザイヤーを受賞した。

 同時期にブレークを果たした2人だが、そのバックボーンは対象的だ。原は東京・渋谷区立の広尾中を卒業後、カナダへ留学しスキー技術を磨いてきた。一方の堀島は人口2万4000人ほどの岐阜県揖斐郡・池田中出身で、高校も岐阜第一高、大学は中京大(愛知県)と、ほぼ地元への進路を選択してきた。

 ナショナルチーム入りしたのはともに15歳前後。以来、同年代のライバルとして、仲間として切磋琢磨(せっさたくま)する日々が続いている。

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