宇野「調整できなかった自分のミス」 冬季アジア大会、男子SP後コメント

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宇野は4回転ジャンプにミスが出て、2位スタートとなった 【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 冬季アジア大会におけるフィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が24日、札幌・真駒内公園屋内競技場で行われ、宇野昌磨(中京大)は92.43点で2位発進となった。無良崇人(洋菓子のヒロタ)は90.32点で4位。金博洋(中国)が92.86点で首位に立った。

 宇野は冒頭の4回転フリップでやや両足をつき、続く4回転トウループでステップアウトとジャンプにミスが出た。それでも最後のトリプルアクセルはしっかりと決め、2位につけた。

 一方の無良は冒頭の4回転トウループを成功させると、その後もミスなくジャンプを跳び高得点をマーク。首位とは2.54点差と逆転の可能性を残した。

 男子フリースケーティング(FS)は26日に行われる。以下は、宇野と無良のコメント。

宇野「自分の演技ができなかった」

試合に集中ができていなかったことを認め、調整ミスを悔やんだ 【坂本清】

 最初から最後まで絶対に頑張ろうという気持ちと、集中しなければという気持ちをすごく持っていました。集中しなければとずっと思っていたんですけど、そうやって考えるということは集中できていない証拠だと思います。そのなかでたとえ集中できていなくても、絶対にやってやるぞという気持ちだけで、なんとかこのミスに抑えたかなと終わってからは思います。

――4回転トウループについては?

 飛んだ感触は良いかなと思ったんですけど、自分の思い描いていたジャンプとは違うものになってしまいました。気持ちは思いっきりいくことができたのですが、コンパクトさが足りなかったなと。練習で失敗していたジャンプがそのまま出た感じです。今日の練習から決して良い軸ではなかったので、その悪い軸がミスにつながったかなと思います。良いジャンプか良くないジャンプかというのは本当に紙一重で、(今回の結果は)ちょっと残念ですけど、もっとトウループだけでも確率を上げなければなと思います。

――厳しいスケジュールについてはどう感じる?

 四大陸選手権が終わってすぐにアジア大会で、このような経験はあまりないですけど、僕以外にもたくさんこのハードスケジュールのなか来ている選手もいます。スケジュールがハードだからと言って、失敗をそのせいにするのは良くないかなと思うので、この4日間で調整できなかった自分のミスだと思います。

――点数については?

 点数は内容より少し出たかなとは思います。点数が出たのはすごくありがたいことだとは思うんですけど、やはり自分の演技ができなかった、出しきれなかったことの方が悔しいです。

 トウループでコンビネーションが付かず、コンビネーションがないというのは大きな失点かなと思うんですけども、1個めの(4回転)フリップも左足を軽くついていて内心ではツーミスだと思っています。1個の減点とかではなく、アクセル以外うまく飛ぶことができなかったと思っています。

――追われる立場で臨む大会だが?

 あまり追われる立場とは考えていないですね。結果もやはり僅差ですし、失敗した人が負ける、成功した人が勝つ。4回転1つで10点近くの点数があるので、追われる・追うではなく、自分に勝った人が(大会でも)勝つのではないかなと思っています。

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