【DDT】さいたまでHARASHIMA対竹下が決定 “帝王”高山が男色殺法にもん絶!?
【写真:前島康人】
HARASHIMAが“カリスマ”佐々木の挑戦退ける
【写真:前島康人】
HARASHIMAと佐々木は昨年4.24後楽園大会で同王座を賭けて対戦し、佐々木が勝利。メインイベントでの防衛戦を終えた直後のHARASHIMAに「いつでもどこでも挑戦権」を行使するというやり方でありながら、変形クロスフェイスロックで絞め落として、佐々木が王座初戴冠を果たしている。
約1年前の再現を狙う佐々木は、コール時に大量の紙テープを受けるHARASHIMAへ奇襲攻撃。鉄柱へのキック誤爆や金具への激突を誘って左足へダメージを与え、10分頃には場外への雪崩式ブレーンバスターという捨て身の攻めで勝負。なおも急所攻撃からの丸め込みなど、あの手この手で揺さぶりをかけ、15分過ぎにはミスティカ式のクロスフェースで捕獲。前回の悪夢を蘇らせたHARASHIMAに、なおもNOW OR NEVER、ベトナムドライバーIIを仕掛けていく。だがHARASHIMAも蒼魔刀で反撃に出ると、延髄斬り、バズソーキック、つるべ落としと一気に攻め立て、強烈な蒼魔刀でフィニッシュ。1年前のリベンジを果たした。
竹下「DDT全選手の気持ちを背負って」
【写真:前島康人】
竹下はセミファイナルで行われたKO−D無差別級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦でKUDOと激突。開始早々、KUDOのスピンキックでダウンを喫し、さらに15分過ぎには、エプロンに向けての地獄の断頭台から、プランチャ式のダイビングダブルニードロップのエジキに。それでも、スタンド状態へのダブルニードロップをキャッチしてコーナーへ投げつけるとっさの切り返しで最大のピンチを切り抜けると、ローリング式ラリアット、ファルコンアロー、ぶっこぬきジャーマンスープレックスと一気呵成に攻め立て勝利。昨年8.28両国国技館大会に続き、再びビッグマッチのメインの座を手に入れた。
HARASHIMAの前に立った竹下は「DDT全選手の気持ちを背負って、ベルトを巻きたい。メインイベントで勝ちたい。そして、何より、HARASHIMAさん、アンタに勝ちたい。自分はすべてを背負う覚悟はできている」と決意表明。これに対し、HARASHIMAも「全力で受け止めて、でも、最後、僕がリングに立ってるんで、全力ですっげえ試合しよう。よろしく!」と応え、2人でガッチリと握手をかわした。
20周年という節目を迎えるDDT。最後を締めるのは、これまで同王座を通算25回も防衛し、団体の歴史を支えてきた、名実ともにDDTの顔であるHARASHIMAか。それとも、昨年21歳の最年少戴冠記録を樹立し、21年目以降の未来を担う竹下か。
全日本への思いいれ強い2人の対決は石井が勝利
【写真:前島康人】
ベルトを管理する全日本プロレスの歴史を知り尽くし、かつては練習生でもあった石井と、KAIENTAI−DOJOの若手時代に全日本に参戦し、ベルトに対する思い入れの深いウラノ。両者の思い入れが激しくぶつかり合う戦いとなった。
石井は低空のパイルドライバー、ネックブリーカードロップ、エプロンでのリバースエースクラッシャーで徹底して首を痛めつけると、ウラノもフランケンシュタイナー、延髄斬り、4の字ジャックナイフ固めで応戦。巧さを見せ付けるウラノに対し、石井はタイガースープレックスからのニールキックで勝負を決めた。
試合後、石井との握手に応じたウラノだが、悔しさは隠せず。涙を流しながら、彰人の肩を借りて退場した。
高山はディーノの攻撃に恐れを抱く
【写真:前島康人】
高山は「健全かつDDT UNIVERSE生中継向きなスペシャルタッグマッチ」として、ディック東郷とタッグを組み、男色ディーノ&大石真翔組と対戦。かねてから「ノーフィアーだけど、ディーノとの対戦は怖い」と語っていた高山だが、よりによって2.4大阪でディーノとの一騎打ちが決定。前哨戦となるこの日は、ゴング前にディーノの襲撃を受けると、通路まで全力疾走で逃げ出すなど、徹底的に接触を拒否した。
早期決着を狙う高山は、大石にエベレストジャーマンスープレックスでのフィニッシュを狙うも、背後からディーノが組み付いてピストン運動。さらにディーノはコーナーによじ上って高山にリップロックをかますと、大石との地獄車で顔面に尻を押し付け、完全失神させてしまった。
試合こそ、男色タイツを装着して覚醒したパートナーの東郷が、ファイト一発!からの男色ペディグリーで大石を仕留めて勝利したものの、ぶざまな痴態を全世界に生配信された上、心身に恐怖を刻み込まれた高山は、帝王の風格もどこへやら、ボロボロになって引き揚げた。
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