箱根V青学「本当に感謝」「自分の青春」 復路レース後、優勝監督・選手コメント

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箱根駅伝3連覇&大学駅伝3冠を果たした青山学院大。笑顔の原晋監督(左)、一色恭志ら選手たち 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が3日、箱根・芦ノ湖から東京・読売新聞社前までの復路5区間109.6キロのコースで行われ、往路優勝を果たした青山学院大が、総合11時間4分10秒でゴールし、箱根駅伝3連覇と史上4校目となる大学駅伝3冠を達成した。2位は東洋大で11時間11分31秒。3位は早稲田大で11時間12分26秒。

 復路のメンバーを、7区に田村和希(3年)、8区に下田裕太(3年)、10区に安藤悠哉(4年)へ変更し、磐石の態勢で完全優勝を狙った青山学院大。2位早稲田大より33秒先にスタートし、6区の小野田勇次(2年)が2分8秒まで一気にその差を広げた。7区の田村は、残り4キロを切ったところでペースが落ち、早稲田大の井戸浩貴(4年)に1分21秒差まで縮められる。しかし、8区の下田が区間賞の好走で再び大きくリード。9区の池田生成(4年)、10区の安藤も差を広げ、3連覇&3冠の偉業を達成した。
 以下は原晋監督と復路出場選手のコメント。

原監督、今後は「五輪選手を育成したい」

原晋監督
 13年前の今日から(指導が)スタートして、青山学院を、そして原を信じて、学生を送ってくれた各高校の先生にまずもって感謝申し上げたいと思います。それと(卒業した)各年代の4年生にも。そうした4年生が毎年毎年、青山学院の歴史を作ってくれました。本当に感謝します。
(どのあたりで総合優勝を確信したか?)7区の田村和希が10キロを通過したあたりでもう楽だなと思っていたんですが、箱根のあっと驚く“まさか”があり、ひやひやもしました。8区の下田(裕太)の圧巻の走りは、後ろから見てほれぼれする素晴らしい走り。そこである程度はめどが立ちました。(今後の目標は)2020年の東京五輪が3年後には控えています。箱根駅伝の舞台だけではなく、わが青山学院軍団から誰か1人でも、東京五輪を目指せるランナーを育成すること。それを考えていきたいです。(今大会のテーマの)“サンキュー大作戦”大成功といったところでしょうか。

6区:小野田勇次(2年)
 途中で差込みがきてしまって、思ったよりタイムが伸びなかったんですが、(2位の)早稲田との差を広げることができたので良かったです。今後はもう1度6区を走って、(来年以降は2年連続区間賞の)日体大の秋山(清仁)さんがいないので、区間賞をしっかり狙える走りをしたいです。

8区:下田裕太(3年)
 アクシデントが起こる可能性も想定していたので、平常心でしっかり自分の走りができたのが良かったと思います。今回は自分の走りやすい区間で走らせてもらって結果を残せたので、来年はしっかりエース区間で結果を残せるように頑張っていきたいと思います。

主将の安藤「いろんな選手の思いが詰まったたすき」

力強くゴールテープを切った、主将の安藤悠哉 【写真:アフロスポーツ】

9区:池田生成(4年)
(最初で最後の箱根駅伝は)とてもしんどかったですが、沿道の方々のすごい応援のおかげで走りきることができました。(8区の)下田には今朝、LINEで「戸塚で待ってる」って伝えていました。元気な姿でたすきを持ってきてくれて、勇気をもらうことができました。

10区:安藤悠哉(4年)/主将
 僕の前の9人が良い形でつないできてくれて、楽に走らせてくれたので、最後は余裕を持ってゴールできました。(たすきの重みは?)思い、汗がにじんだたすきで、走った選手もそうなんですが、サポートしてくれた選手も含めて、いろんな選手の思いが詰まったたすきです。一番に持って帰ってこられて良かったです。(競技人生は最後とのこと。箱根駅伝は宝物になった?)2回も走らせてもらって良い宝物になりました。あとはもう、走り切ったので足が壊れました(笑)。

※7区の田村和希は治療中のため不在、次ページは往路出場選手のコメント

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