真央の復調は!? 宇野が初Vに近づく 全日本フィギュアは男女とも激戦に
気になるのは浅田の状態だ。ケガの影響もあり不本意な結果に終わったGPシリーズからの巻き返しを狙う 【写真:ロイター/アフロ】
3連覇を狙う宮原に続くのは
宮原はGPファイナルで2年連続2位に輝いた。3連覇が懸かる今大会も優勝候補の筆頭だ 【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】
シーズン前半の調子を見る限り、その宮原に続くのは、15歳の樋口新葉(日本橋女学館高)か。今季はシニアのGPシリーズに初参戦し、フランス杯でいきなりの3位表彰台。NHK杯でも4位に入り、その力がシニアでも通用することを証明した。樋口自身は「まだまだジャンプのミスが多い」と課題を挙げている一方で、「表現の部分はだいぶ良くなっているので、このまま継続して練習していければ」と、収穫もつかんでいる。一昨年は3位、昨年は2位と順位を上げているだけに、今回は初の優勝を狙いたい。
樋口と同じく初のGPシリーズ参戦ながら、スケートアメリカで3位に入ったのが三原舞依(神戸ポートアイランドクラブ)だ。ジャンプに安定感があり、スピンやステップにも定評がある17歳は、昨年は病気により棒に振った全日本選手権で上位をうかがう。
浅田の本領発揮に期待
これまで幾度となく崖っぷちに追い込まれながら、そのたびに復活してきた浅田。本領発揮に期待したい 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
そこから1カ月以上が経過し、どこまで練習で追い込めているか。本調子であれば実力は文句なしにトップクラス。トリプルアクセルに挑むかどうかは定かではないが、ベテランならではの表現力とスケーティングで、演技構成点を確実に取っていけば、優勝争いに加わることは十分に可能だろう。これまで幾度となく崖っぷちに追い込まれながら、そのたびに劇的な復活を遂げてきただけに、浅田の本領発揮に期待したい。
他にもGPシリーズでは精彩を欠いた村上佳菜子(中京大)や本郷理華(邦和スポーツランド)といった有力選手から、昨季の世界ジュニア女王・本田真凜(関西大中・高スケート部)や、11月の全日本ジュニア選手権を制した坂本花織(神戸FSC)といった期待のホープまで、女子は多士済々な顔ぶれがそろった。優勝争い、各大会の代表権争いは激戦が予想されそうだ。