ジダン「明日の試合の準備は万全だ」 R・マドリー クラブW杯準決勝前日会見

スポーツナビ

クラブW杯準決勝クラブ・アメリカ戦の前日会見に臨んだジダン監督(右)とカゼミーロ 【写真:ロイター/アフロ】

 レアル・マドリーは15日、横浜国際総合競技場でクラブワールドカップ(W杯)準決勝のクラブ・アメリカ戦に臨む。試合を翌日に控えた14日、ジネディーヌ・ジダン監督とカゼミーロが会見を行った。

 ジダン監督は「少し長旅の疲れもあったが、(来日してからの)2日間で回復した。明日の試合の準備は万全だ」と語ったが、キャプテンのセルヒオ・ラモスは疲労を考慮して「明日は出場しない」と明言。「目の前にある試合に常に集中するのが使命だ。明日はとにかく勝利して、ファイナルに勝ち進みたい」と意気込みを語った。

ジダン「高いクオリティーの試合を見せたい」

──初戦に向けて、どれくらいの準備ができているか?

 この大会は重要だ。少し長旅の疲れもあったが、(来日してからの)2日間で回復した。明日の試合の準備は万全だ。それから、いつもは遠く離れている日本のファンの前でプレーできるのは非常にうれしいし、選手たちも日本のファンに囲まれてとても喜んでいる。

──今回の試合で最も力を入れているのはどこか?

 いろいろな要素がある。相手チームのことはよく知っている。何カ月も相手チームの分析をする必要はない。この3日間、対戦相手について研究してきた。もっと細かいことはあとで選手に話すが、自分たちは高いクオリティーの試合を見せたい。明日の試合は、われわれは戦わなければならないし、良いプレーをしないといけない。それは私も選手もよく理解している。

──セルヒオ・ラモスの状態は? ここ2日間、姿を見せていないが、明日はプレーするのか?

 明日はプレーしない。そんなに深刻な状況ではないが、長旅の負担が大きく、少し疲れている。リスクをかけたくないので、明日は出場しない。

──明日はどんな試合になるか? やはりレアルがイニシアティブを取るのか?

 明日は非常に難しい試合になると思う。どちらが有利かは、明日にならないと分からない。われわれは他のことは考えずに集中し、そして1試合1試合を勝っていかないといけない。明日は困難が待ち受けていることは覚悟しているが、それは相手チームも同様だろう。

──大阪でアトレティコ・ナシオナルと鹿島アントラーズの試合が間もなく始まるが、決勝の相手としてどちらが難敵だと思うか?

 もう1試合の内容はあまり気にしない。われわれは、明日すべきことに集中しているからだ。決勝のことは木曜日以降に考えたい。今は目の前の試合に集中したい。

──対戦相手を率いるリカルド・ゴメス監督の知識は?

 個人的には知らないが、とても経験豊富な良い監督だとは聞いている。メキシコのサッカーはよく知っている。才能を持ったプレーヤーも多いので、明日の試合は難しくなると思う。それでも頑張りたい。
──この大会には監督も現役時代に出場している。時差や移動距離などもあり集中するのは難しいか?

 最も大変なのが時差、そして長旅だ。われわれが抱えている、唯一の困難はそこだと思う。現地の生活のリズムに慣れること。ただ、到着して2日が過ぎているし、準備もできている。新しいチャレンジに向けて頑張りたい。われわれにとっては、とても重要なタイトルだ。われわれレアル・マドリーは、目の前にある試合に常に集中するのが使命だ。明日はとにかく勝利して、ファイナルに勝ち進みたい。

──レアルで指揮を執ることのプレッシャーは払しょくできたか?

 チーム全体が「自分たちは勝ち続けなければならない」というプレッシャーを抱えていると思う。明日の試合に集中しないといけないし、やるべきことを実行するだけだ。45試合であれ50試合であれ、いつもと変わらずにひとつひとつの試合に集中して勝たなければならない。今は明日の試合のことしか考えていない。明日、勝利してファイナルに進むこと。とにかく集中して、すべての可能性を生かして勝ち残りたいと思う。

──クラブ・アメリカはレアルの犠牲者になるのか?

 自分たちが勝つ可能性が高いとは考えていない。多くの人たちは、レアルが簡単に勝利すると思っているのかもしれないが、私はそんなことは絶対に思っていない。明日は素晴らしいライバルと対戦するつもりだし、苦しい時間帯もあるだろう。だから選手には(最初から)勝ったつもりで戦うなと伝えるつもりだ。

──選手のモチベーションはどうか。

 われわれは明日の試合に備えて準備している。スタメンに関しては、明日にならないと発表できない。試合に向けて、選手のモチベーションはいつも高い。トレーニングでもそうなので、特に心配はしていない。

──4回目のバロンドールを受賞したクリスティアーノ・ロナウドについてコメントは? 歴代のレアルの選手の中でもベストプレーヤーだと思うか?

 ロナウドのように、これほど多く受賞する選手はレアルでもまれだろう。バロンドール受賞が4回というのは、決して簡単なことではない。彼のプレーは素晴らしいので、もう1回受賞するかもしれない。

──セルヒオ・ラモスが万全でないことで、スタメンを決めるにあたっての影響は?

 セルヒオは調子が良くないので練習には参加していない。われわれは、その点を考慮して、明日はベストと思えるような選手を選びたい。いろいろなオプションがあるし、いろんな可能性もある。明日はベストのメンバーをお見せしたい。

──クラブ・アメリカは今年で100周年であり、選手たちは人生で最大の試合になると考えている。レアルにとって明日の試合は?

 そのことは知っている。スペインカップもそうだが、レアルと対戦することに名誉を感じる選手もいる。そういった意味で、こうしたチャンスがあるのは良いことだと思う。自分たちは、必要とされる集中力を高めて、自分たちのプレーをするだけだ。明日の試合がクラブ・アメリカにとって重要なことは知っているが、われわれにとっても明日は重要だ。

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