前走好走馬の取捨がカギを握る データが語るチャンピオンズCの穴馬
昨年は大波乱となった一戦
データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。集計対象は、ジャパンCダート(06〜07年は東京2100m、08〜13年は阪神1800m)時代も含めた過去10年としている。
人気別成績
【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
表の下に記したように、1〜4番人気、5〜8番人気、9番人気以下と区切ると、5〜8番人気でも連対率や複勝率は上位人気と互角で、複勝回収率は121%と高い。中京のここ2年も14年はナムラビクターが8番人気2着、15年はサウンドトゥルーが5番人気3着と馬券に絡んでいるため、今年もこのあたりの人気馬には注目したい。
年齢別成績
【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
対して、4歳馬は連対率ひと桁台にとどまり、特に11年以降は【0.0.1.17】。12〜14年には4歳で1番人気に推されたローマンレジェンド4着、ホッコータルマエ3着、コパノリッキー12着と3連続で連対を外してしまった。
また、7歳以上も【0.1.1.26】。穴馬が多いので致し方ない面もあるが、5番人気以内に推された馬でもヴァーミリアンが8、14着、エスポワールシチーが10、7着、ワンダーアキュートが5着、そしてローマンレジェンドが14着と、実績馬が苦戦を強いられている。
チャンピオンズC過去2回の結果
【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
展開面では、一昨年が1000m通過62秒3、昨年が60秒2とまったくペースが異なる。その結果、一昨年の先行勢同士の決着とは一転、昨年は完全な前崩れで大波乱となった。好走馬の上がり3ハロンは、昨年1着のサンビスタ以外は36秒3〜7だったが、予想の参考にするのは難しい。ただ、4コーナー大外を回った馬は届いておらず、昨年2着のノンコノユメは最内。3着のサウンドトゥルーは直線に向いてから大外に持ち出しての追い込みだった。
中京ダート1800m枠番別成績(12年〜)
【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
また、脚質は1000万条件以上のレースを対象に調べたが、好走確率からも回収率からも、前で勝負した馬が良い傾向にある。もっとも昨年が差し−追込決着だったように、G1ともなれば強力な末脚を発揮する馬もおり、まずは展開の読みが肝心だろう。