【DDTフェス】DISH//危機一髪 男色ファイトに会場悲鳴 音楽ライブとプロレスの融合にファン熱狂

高木裕美

DISH//は男色殺法に対抗し特訓で開発したDスラッシュを炸裂してディーノを撃退 【写真:前島康人】

 DDTプロレスリングが主催する音楽イベント「DDTフェス2016 supported by ナタリー」が6日、東京・新木場STUDIO COASTにて開催され、超満員となる1630人を動員した。
 DDT初の試みとなる同イベントには、DDTの選手がほぼフルメンバーで参加。会場にはステージとリングが設置され、音楽ライブとプロレスの試合が交互に行われた。トータル6時間半にも及ぶイベントの最後には、高木三四郎大社長が「2回、3回と行っていきたい」と、意気込みを語った。

会場はステージとリングが設置され、音楽ライブとプロレスの試合が交互に行われた 【写真:前島康人】

 14時40分ごろ、まずはカワイイカンジジャパン☆DA、そしてレディビアードが登場し、アニソンワールドを展開。鶴見亜門GMと国民的アイドルグループ出身の前田亜美さんによるオープニングコール後はベッド・インがライブ。共に20代でありながらバブル全盛の2人が、迫力ある演奏とボーカル、そして80年代テイスト全開のMCで会場の空気を一変させる。
 続いてカメレオ軍vsマッチョ29軍による全面対抗戦へ。まずは筋肉自慢の男たちが歌って踊るマッチョ29、ビジュアル系のカメレオがそれぞれライブ。続いてバリバリのビジュアル系に変身した大鷲透&赤井沙希&島谷常寛のカメレオ軍と、筋肉自慢の諸橋晴也&才木玲佳&レディビアードによるマッチョ29軍が対戦した。
 しかし、試合開始のゴングが鳴らされたのがすでに16時14分。実はビアードが17時からNHKの生放送に出演しなければいけないため、ハイペースで進む中、キングボンビー化した大鷲が諸橋を投げようとしたところ、突然、顔にビジュアル系メイクを施し、体にはマッチョ線を描いた高木三四郎大社長が乱入。オイシイところ獲りの高木がラリアットを放ち、諸橋を丸め込んで3カウントを奪うと、いがみあっていた両軍が和解して一致団結した。

孤軍奮闘LiLiCoはワンチューロへ毒霧攻撃 【写真:前島康人】

 続いて、DJ DRAGONとサックスの武田真治によるユニット、BLACK JAXXが登場。俳優やタレントとしても活躍する武田がMCでも盛り上げた。
 続く「BLACK OUT presents タッグマッチ」では、LiLiCo&ゴージャス松野による超異次元タッグが実現。LiLiCoは松野の胸にもたれかかり、脚を絡め、熟年同士のアダルトな雰囲気を充満させる。
 だが、先発を決める場面で、松野がLiLiCoに説教。「プロレスの厳しさをオレが教えてやる」と、自ら先発するも、何もできずにメッタメタにやられてLiLiCoにタッチ。あきれ果てたLiLiCoが孤軍奮闘し、ワンチューロへ毒霧攻撃。すかさず松野が丸め込んで3カウントを奪った。試合後、BLACK JAXXから副賞のBLACK OUT1年分が送られるも、LiLiCoが独り占めした。

DJステカセキングの音楽をバックにヨシヒコも奮闘 【写真:前島康人】

 覆面3人組によるエレクトロニック・ダンス&ポップユニットCTSのライブに続き、ステージ上にはキン肉マンの悪魔超人であるDJステカセキングが登場。リング上ではヤス・ウラノ&石井慧介&菊タロー組vs.KUDO&高梨将弘&ヨシヒコ組による試合が始まるが、突如DJステカセキングが音楽を流し、耳をつんざく大音量の中、試合が進行。
 やられまくっていた菊タローだが、『サンライズ』が流れた途端、ウエスタンラリアットで反撃。続いて『UWFのテーマ』になると、ヨシヒコのハイキックが菊タローにヒット。石井がキャプチュード。『J』では菊タロー組がジャンピングニーから「オーッ!」。『スカイハイ』ではヨシヒコがクロスボディーを連発。『炎のファイター』では、ヨシヒコが菊タローにアリキック。さらに石井にナックル、延髄斬り、卍固めを決めると、高梨、KUDOもこれに続き、3人卍固めで勝利をつかんだ。

高山も平田GO!メガネを装着し、ノリノリのダンス 【写真:前島康人】

 亜門GMと前田さんによるMCをはさみ、後半からはアイドルゾーンに突入。まずは楽器を持たないパンクバンドである女性アイドルグループ・BiSHが、ステージ上&リング上でライブ。続いて、過去にDDTのほもいろクローバーZと、アイドル対プロレスによる異種対バン戦を行ったこともあるアップアップガールズ(仮)が登場。2日後には日本武道館での単独ライブを控える彼女たちは、コーナーに上がるなどノリノリで歌った。

 続いて、このフェスのためにDDT内で結成された大石真翔&勝俣瞬馬&MAOによるアイドルユニットNωAが、デビュー曲の『ネバギバ☆I LOVE YOU』をフルコーラスで生歌熱唱。続いて、作詞・勝俣、作曲・MAO、振り付け・大石による新曲を初披露しようとするが、流れてきたのは高山善廣のテーマ曲。結局、歌えないまま試合開始となる。
 平田の踊りたい欲とNωAの歌いたい欲が火花を散らす中、高山組が3人で平田GO!メガネを装着し、ノリノリのダンスから丸め込んで勝利。敗れたNωAは失意のまま退場。一方、勝利した高山組は、セコンドに就いていたアップアップガールズ(仮)と記念撮影に収まった。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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