ロイヤルズ、好調の理由はカマキリ!? プレーオフ進出へ選手もファンも験担ぎ

菊地慶剛

ホームランを放ち、カマキリの入った虫かごにキスをするペレス 【Getty Images】

 昨年のワールドシリーズを制覇したロイヤルズがシーズン終盤を迎え、快進撃を続けている。

 シーズン開幕当初は2連覇を目指し地区首位争いをしたが、6月は13勝14敗と負け越し、やや勢いに陰りが見え始めると、7月はなんと7勝19敗と完全に失速。つい最近までプレーオフ進出すらも危ぶまれていた。

 ところが8月に入ると再びその強さを取り戻し20勝9敗と、再びプレーオフ争いに復帰しそうな勢いを見せている。

 そんな現在のロイヤルズの好調を支える存在として、何ともメジャーリーグらしい微笑ましい“幸運の使者”がいるのをご存知だろうか?

本塁打後は虫かごにキスも

 先月末に上原浩治、田沢純一両投手の取材でレッドソックスについていた時のことだった。フェンウェイ・パークに遠征に来たロイヤルズが、同じく地区首位争いを続けるレッドソックスを相手に1勝2敗と勝ち越しに成功したのだが、その時に敵地まで応援に駆けつけていたファンの何人かに目を奪われた。カマキリの被り物をしたり、ぬいぐるみを持参したりして応援していたのだ。

 その理由はシリーズ最終戦で知ることになった。試合中継を担当した『ESPN』がそのエピソードを細かく説明してくれたのだが、現在のロイヤルズは「Rally Mantis(追い上げカマキリ)」と呼ぶ生きたカマキリを飼い続け、チームの遠征にも同行させているということだった。

 試合中も何度かカマキリが入った虫かごが映し出され、シリーズ最終戦で勝負を決定づける本塁打を放ったサルバドール・ペレス選手などはベンチに戻るなり、その虫かごにキスするほどカマキリを崇拝しているとのことだった。

 すっかり興味津々となり、改めてチームの公式サイトなどで調べてみたので、チーム一体となって盛り上がるラッキーチャームについて紹介したいと思う。

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著者プロフィール

栃木県出身。某業界紙記者を経て1993年に米国へ移りフリーライター活動を開始。95年に野茂英雄氏がドジャース入りをしたことを契機に本格的にスポーツライターの道を歩む。これまでスポーツ紙や通信社の通信員を務め、MLBをはじめNFL、NBA、NHL、MLS、PGA、ウィンタースポーツ等様々な競技を取材する。フルマラソン完走3回の経験を持ち、時折アスリートの自主トレに参加しトレーニングに励む。モットーは「歌って走れるスポーツライター」。Twitter(http://twitter.com/joshkikuchi)も随時更新中。

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