ドラフト最下位指名、116番目の男の今 巨人・長谷川潤が逆襲誓う
初の1軍先発では5回途中4失点
昨年のドラフト会議で、全体で一番最後となる巨人の育成ドラフト8位で指名された長谷川潤。開幕直後の3月28日に支配下昇格を勝ち取ると、5月6日の中日戦で1軍デビューを果たし 【写真:BBM】
「たくさんのファンの前で投げて、巨人の(レギュラーの)選手が守っている。独特な雰囲気でした」と言いながらも、投げっぷりは堂々としたものだった。初回、1死満塁のピンチを背負うも、切り抜け、4回までは得点を許さなかった。ただ、1軍の打者は甘くはない。5回につかまり、4回2/3を4失点で降板した。「甘い球を一発で仕留める。1、2巡目は抑えられても、そこから修正して打ってくる」とレベルの高さを肌で感じた。
内角を攻められるかが今後のカギ
「インサイドをどこかで攻めていかないといけない。精度を上げていかないと。内角を攻めることで、外の球も生きてくる」
内角は少しの投げミスで長打を許してしまう。投げ切れるように技術を磨き、要所でも大胆に攻められるように精神的な強さも身に付けようと、日々、ファームのマウンドに上がっている。
ファームでは6勝、2点台の防御率
「1軍で活躍できる選手だということをアピールしていきたい。(そうしないと、今後)またプレーできるか分からない」と独立リーグも経験した右腕は危機感を常に持ち、日々を過ごしている。
プロフィール
1991年6月15日生まれ。東京都府中市出身。右投右打。186センチ74キロ。成立学園高から金沢学院大、BCL・石川を経て、15年に巨人の入団テストに合格。16年育成ドラフト8位で入団すると、開幕直後の3月28日に支配下登録を勝ち取った。
独立リーグを2シーズン、コロンビアのウィンター・リーグも経験し、巨人にテスト入団するなど、プレーすることに貪欲で、ハングリーな心の持ち主。長身で長いリーチを生かしたサイドスローは大きな武器であり、スライダーが決め球。1軍マウンドを経験し、危険を回避する術を身につければ面白い存在になるだろう。
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