昨今話題の新魔球をOBが解説 ナックルカーブとワンシーム、特徴は?
ナックルカーブを武器に通算31勝を挙げているオリックス・ディクソン 【写真は共同】
カーブよりも制球できるナックルカーブ
(撮影・編集:ベースボール・タイムズ)
カーブとの大きな違いはスピードだ。「ナックルカーブの方がスピードがある。普通のカーブであれば100から120キロぐらい。ナックルカーブの場合は120キロ台後半から130キロ台を投げる投手もいる。“抜く”カーブではなくて、しっかりと(指や爪にボールの縫い目を)ひっかけて投げる形なのでスピードが出る」と前田氏。カーブのように緩急を使ってタイミングをずらすのではなく、スピードを保ったまま鋭く曲がることで空振りを奪えるという特徴もある。
決め球としても用いられるナックルカーブだが、その一方で制球するのが難しいと言われる。だが佐野氏は、「カーブよりもナックルカーブの方がコントロールしやすい」と指摘。“抜く”よりも“弾く”方が、コントロールしやすいと感じる投手も多いようだ。