【DDT】曙、掟破りの男色殺法でディーノに完勝 LiLiCoは卍固めでベルト死守 

高木裕美

ケツ地獄に苦しめられた曙だが、掟破りの男色殺法でディーノに完勝 【横田修平】

 DDTプロレスリングの春のビッグマッチ「Judgement2016〜DDT旗揚ゲ19周年記念大会〜」が21日、東京・両国国技館で開催され、満員となる6938人を動員した。「ドラマティック・ドリームマッチ」では、豪華ゲストが参戦。男色ディーノvs.曙の異色対決では、2年半前の両国大会で顔面にディーノの生尻を押し付けられ、トラウマを残した曙に、さらなるダメージを与えようとするが、ディーノ自身が尻を出すことは「重大なコンプライアンス違反になる」と禁止。だが、代わりに鶴見亜門GMやレスラーたち総勢12人が名乗りを上げ、四方のコーナーにケツタワーを築城。

大相撲の聖地で曙の男色ドライバーさく裂

かつて名勝負を繰り広げてきた両国で、曙の男色ドライバーがさく裂した 【横田修平】

 ディーノ自身も、大石との合体技・地獄の歯車を繰り出すも、この「酒池肉林」的な世界にゲイの血が目覚めた曙が、まさかのリップロックから、ディーノのタイツを奪い取って装着し、ファイト一発、男色ドライバーで完勝。かつて第64代横綱として数々の名勝負を繰り広げた大相撲の聖地を、新たな“性地”として開眼した曙は、意気揚々と退場。リング上には、DDTの総力を結集したケツタワーだけが空しく残された。

坂口征夫、みのるのスリーパーに撃沈

逆落としからのスリーパーで絞め落とされた坂口 【横田修平】

 坂口征夫vs.鈴木みのるは、格闘技色の強いグラウンドの攻防から、坂口がエプロンからのキックを狙ったところ、逆にみのるが場外へ引きずり下ろしてキック。しかし、坂口もジャンピングキックで場外へ落とし、すかさずエプロンからのキックをブチ込む。みのるはカウンターのドロップキックからスリーパー、ゴッチ式パイルドライバーを狙うも、切り返されると、再度スリーパーで捕獲し、逆落としから絞め落とした。

カシンがEXTREME王座陥落

ササダンゴ・マシンがカシンを破りEXTREME王座戴冠 【横田修平】

「アルティメットロワイヤル有刺鉄線パワーポイント・ノー電源爆破PWFルール」という謎のルールで行われたDDT EXTREME級選手権試合では、ついに王者ケンドー・カシンがスーパー・ササダンゴ・マシンに敗れ、王座陥落となった。
 ササダンゴは試合前の恒例の煽りパワポで、「ゴチャゴチャして分かりづらく、大会場向きではない」アルティメットロワイヤルという部分を、アルティメットロワイヤルカードを試合中に発動させるというルールに変更。カードが発動すると、リング下に隠れていたマシン軍団が乱入してくるという作戦で、ササダンゴだけが3枚隠し持った状態で試合スタートとなる。
 だが、1枚目が発動後、これを見抜いたカシンが逆に1枚奪って発動。すると、今度はカシンマスクのカシン軍団が飛び出し、逆にササダンゴが大ピンチに陥る。しかし、ササダンゴはカシンの一撃必殺技である飛びつき式腕十字固めにつかまりながら、最後の1枚を自分で発動させると、自分のマスクを松井レフェリーにかぶせ、マシン軍団の一員となった松井レフェリーがカシンの体勢をひっくり返して3カウント。ようやくカシンから至宝を取り戻し、ベルト持ち逃げ&裁判という危機からDDTを救った。

LiLiCoの卍固めに会場はどよめき

鬼の形相で卍固めを極めるLiLiCoに会場はどよめきの声 【横田修平】

 現アイアンマンヘビーメタル級王者であるタレントのLiLiCoさんが、またも王座を死守。赤井沙希からの執拗な挑発を受け、4.24後楽園ホール大会への参戦が緊急決定した。
 LiLiCoさんは、自ら指名した梅田公太&渡瀬瑞基というイケメン2人を従えて、赤井&大石真翔&レディビアード組と対戦。魔女のようなペイントを施し、巨大な羽をつけた真っ黒なコスチュームで登場すると、ビアードに合体キックを繰り出し、2人が赤井をつかまえた上に登ってポーズ。さらに笑みを浮かべながら赤井と組み合い、コーナーで踏みつけ攻撃。
 5分過ぎには大石にチョークスラムでつかまりそうになるも、梅田が助けに入ると、会場がどよめくぐらいの鬼の形相で大石を卍固めで捕獲。大石をギブアップさせ、「見てよ私、強いんだから」と自作でデコったベルトを見せ付けた。
 赤井は丸め込みで3カウントを狙うも、はね返したLiLiCoさんは、「懲りない女だな。そんなにこのベルトが欲しいのか。次の後楽園、4月24日、スケジュール空けておくよ。いいよ、戦おうぜ」と、赤井との再戦に応じ、自信の程を見せ付けた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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