米国Bellator代表としてRIZIN参戦 逆輸入ファイター 加藤久輝インタビュー
パリで生まれハンドボール選手として来日
米国Bellator代表として4.17RIZIN名古屋大会に参戦が決まった加藤久輝(右) 【(C) RIZIN FF】
小学校の頃に柔道と空手を少しやっていました。その時は遊び程度ですが……。中学校からはハンドボールです。18歳までフランスのパリに住んでいて、高校卒業後、日本の実業団チームでプレイするために来日しました。
――そしてハンドボールの選手として活躍されていたんですよね?
日本では2001年から3年ほどやっていました。それから、フランスに戻ってハンドボールも続けていたんですけど、大学にも通い始めてあまり時間がなくなったのと、少しケガもあって、思い切ってそれまでずっと興味のあった格闘技を始めようと思ったんです。
――空道を始めたきっかけは何ですか?
大学を卒業してまず日本に戻って、本職にしていた通訳と翻訳の仕事を探したんです。そして会社に入ってから、大道塾で趣味として始めたんですね。
――趣味だった空道ですが、始めた翌年には空道全日本大会で優勝されました。
お給料をもらってやっているわけではなかったので、もちろん仕事が大事でしたけど、大会に出る以上は優勝したくて。そのためにほぼ毎日練習していました。
空道全日本5連覇からHEATミドル級王者へ
5連覇した後に、タイミング良く名古屋の格闘技イベントHEATからオファーがきたんですね。もともと空道の寝技を磨くために、2009年からALIVEっていうジムに所属して総合の練習はしていました。
――空道は防具をつけるところがMMAと大きく違うと思います。抵抗はありませんでしたか?
うーん……そうですね、安全の面で(苦笑)抵抗がなかったわけではないですが、もともと空道の試合でもただ試合をしていたんではなくて、身の危険を感じた時に反応ができるかどうかとか、そういうことを考えてやっているわけです。防具をつけてもつけなくても、相手を倒すという必死な気持ちでやっていましたから、あまり変わりはないですね。
空道は今でもずっと続けていますし、武道家として自分の技をどんどん上にあげて、どこまで通用するかっていうのが、一番大事なところですね。
――HEATミドル級王者になり、その後、海を越えてBellatorに参戦します。Bellatorで戦ってみて、大会の雰囲気などいかがでしたか?
さすがにアメリカは規模が大きいですよね。雰囲気もかなり盛り上がっていますし。あと、試合が終わって外に出たら、いろんな人に声かけられました。すごいですよ。
――日本とアメリカで戦ってみて、違いを感じますか?
アメリカでは格闘技を知らない人も観るわけですから、みんな単純なわかりやすい試合が観たいですよね。日本はもうちょっと細かいテクニックとかを観て楽しめるファンが多いと思います。
RIZINではいつも通り僕らしく激しい試合を
はい、Bellatorのスコット・コーカーさんにとても感謝をしています。Bellatorの代表として出させていただくことになって。RIZINの榊原さんも、チャンスをくださって本当にありがとうございます。頑張りたいです。
――対戦相手である悠太選手の印象は?
まだ細かい分析はしていないんですけれど、戦績を見るとけっこうキャリアがあって、戦績も良くてTKO勝ちが多いので、非常にアグレッシブな選手だと思いますね。
――リングでの試合についてはいかがですか?
それも初めてなので、その点は今練習中です。リングでの練習はこれまでもしたことがありますが、正式な試合は初めてです。
――Bellator代表ではありますが、地元名古屋での対戦となります。
そうですね(笑)少し不思議ですけど。でも、だから是非(名古屋大会で)試合したいという気持ちが強かったですね。ハンドボールをやっていたときは愛知県刈谷市にいまして、大学を卒業して就職したのも愛知県。いっぱい応援に来てくれると思います。
――ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
今回、地元名古屋でBellatorの代表としてRIZINに出ることが決まりました。いつも通り僕らしく激しい試合をしたいと思いますので、応援のほうよろしくお願いいたします。
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