【DRAGONGATE】トライアングルゲート王者の吉野正人 「モンスターをトップに持って行く」

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5日の大阪大会でトライアングルゲートの防衛戦を戦う吉野正人 【横田修平】

 ドラゴンゲートの大阪2連戦「CHAMPION GATE in OSAKA 2016」(エディオンアリーナ大阪・第2競技場)が5日、6日に開催され、2日間に分かり4大タイトルマッチなどが行われる。

 5日には、オープン・ザ・トライアングルゲート選手権として王者組「MONSTER EXPRESS(モンスター・エクスプレス)」の吉野正人、戸澤陽、T-Hawkに、「スモーズ」スモー・フジ、斎藤“スモー"了、堀口元気S.U.M.O!!が挑戦する。ユニット抗争の象徴ともいえるトライアングルゲートのベルトを保持するモンスター・エクスプレスは、ビッグR清水も加入し、勢いが出てきた。

 今回はモンスター・エクスプレスの中核となる吉野正人に話を聞いた。(取材日:3月2日)

清水の加入は大きい

――所属するユニット「MONSTER EXPRESS」は2月の後楽園大会で解散の危機を免れました。さらにはビッグR清水選手も加入し、活気づいてきている感じがしますが、今のユニットの雰囲気は?

 若くて勢いのある清水が入ったというのは大きいですね。今までどうしても人数不足というのもありましたし、その中で、「Dia.HEARTS」は解散してしまいましたが、個人的にはビッグR清水はすごく乗っていると思うので、その選手が入ったのはモンスターにとっては大きいですね。

――1月の後楽園大会では、「VerserK(ヴェルセルク)」の土井成樹選手が「お前ら外国人がいてのユニットとちゃうんか?」というような発言もありましたが?

 ユニットを作った当初は、それこそリコシェだったり、ウーハー・ネイションだったり、外国人選手も居ましたけれどもね。よくよくうちのパンフレットを見ると、「アンソニー・ニース」という選手が来ていないけど、なぜか載っているんですよ。そのあたり、パンフレットに注目するのも面白いところですけど。(笑)

 まあ、別に外国人選手がいないからモンスターではないということではないので。その辺は気にしていないです。

――それこそユニットの合言葉である「みんなで幸せになろうやないか」を表現できる選手が集まればいいと?

 もちろん、それで十分ではないですけど。試合の内容もそうですし、結果もそうですし、ただ楽しくやっているだけでは、その辺の集まりになってしまうので、結果も残しつつ、楽しくできるのがモンスターのいいところかなと。

YASSHIを誘ったのは「サプライズ」

「見えないところで動いた」ことで11年ぶりに"brother"YASSHIをドラゲーに参戦させた 【横田修平】

――2日の後楽園大会では、吉野選手が「見えないところで動いていた」ということで"brother"YASSHI選手をドラゴンゲートのリングに呼び戻すという動きもされていました。

 あくまでもこれは個人的な動き。それこそ、戸澤やT−Hawkにも言ってなくて、味方にもサプライズしようかなというところがありました。きっかけになったのは、1月のブラザーの15周年記念大会に出たことですね。

――その時に吉野選手の方から、ドラゴンゲートのリングに立たないかと誘った?

 そうですね。ちょうど控室で2人になった時があったので。向こうから「15周年の大会があるから出てほしい」というオファーがあって、このままお祭りで終わらせてもいいんですけど、元々、ブラザーもうちにいた人間ですし、この先があってもいいんじゃないかなと思って声を掛けたんです。

――吉野選手自身の気持ちとしては、ドラゴンゲートでうまくかみ合うのであれば、一緒にやりたいという気持ちがあった?

 呼んだのは個人の話。ただ、ユニットに入れるというのは、戸澤であったり、T−Hawkであったりに話さないといけないところですよね。

――土井選手のマネをして「見えないところで動いていた」のは、やはりヴェルセルクを意識していた部分はありますか?

 いや、別にヴェルセルクを意識していたわけではないですけど、何かのきっかけで、ブラザーを呼べば、ドラゴンゲート全体に刺激を与えられるんじゃないかなと。

――刺激という部分で言うと、鷹木信悟選手が団体への暴言も目につきますが、そういうのを意識してしまう部分はありますか?

 いや、信悟の意見がどうのということではないです。あくまでも、個人で面白そうだなというので動いたことなので。たまにはそういうサプライズをと。

 11年前に辞めた選手がこのリングに戻ってくること自体が、誰も想像つかなかったと思うし。選手もスタッフも、ファンの人もそうだと思うんですけど、自分たちが外に出て行くことはあっても、ドラゴンゲートのリングでそれを実現するということは、みんな考えていなかったと思うので、それがサプライズだったという感じですね。

まずはモンスターをユニットのトップに

まずはユニットをトップに持って行くこと。そのためにもスモーズとのトライアングルゲートは防衛したいところ 【横田修平】

――話題を変えまして、5日にオープン・ザ・トライアングルゲートの試合が組まれています。やはりトライアングルのベルトを防衛していくことは大事だと思いますか?

 そうですね。低迷は言い過ぎですけど、ユニットとしてなかなか結果が出ない時期があり、現にヴェルセルクがユニット解散マッチを持ち込んだというのもあるので。そこをクリアし、清水も入ったということで、もう一回建て直しというか、今はそこに力を入れている感じです。トライアングルはユニット抗争の象徴と言えるベルトなので、ここは何としても守りたいですね。

――シングルのベルトを狙っていくことは?

 そこはタイミングですね。なんでもかんでも挑戦者に名乗りを上げればというものでもないですし。ですから時期、タイミング。そういうのがうまくかみ合った時にこそ、挑戦したいというのはあります。

――吉野選手がベルトを持つと新しいことを仕掛けるイメージがありますが、トライアングルでも仕掛けたいという気持ちはありますか?

 個人と違ってチームを動かす話になるので、トライアングルで仕掛けるのは難しいです。それこそ、昨年12月の福岡大会では、トライアングルの4Way戦、チャンピオンにとってはとてつもなくリスクの高い挑戦だったと思います。3対3対3対3となると、かなりリスクも大きくて、それを跳ね返せばもっと揺るぎないものになるという思いもありました。

 そして今回はスモーズ。もしジミーズだったら違うかなと思うのですが、スモーズなので、そこが少し面白いところですよね。ちょうど3月、大相撲春場所が行われる大阪ですし、もしかしたらスモーズも大阪場所がきっかけで、何かが生まれるかもしれないですし。そこは見極めたいですね。

――では、今後もドラゴンゲートの中でやらなかった刺激的な何かを仕掛けていきたい?

 まあ、そのためにはまず結果を出さないといけないので。それこそ、『吉野くじ』をやっていた時は、ドリームゲートのベルトを持っていましたし、去年もキング・オブ・ゲートで優勝したし、結果があったからできたことですからね。
 だからまずは、モンスターをトップユニットに持って行くところが大事です。

――最後になりますが、今年はどんな戦いを見せていきたいですか?

 今年もまだ始まったばかりですから、これから大きく動いていくと思います。ユニットとしても、充実した年にしたいですし、個人的には今年でデビュー16周年。中途半端な数字ですが、16年目をいい形で終えないと、17年目もやってこないですから、充実した1年を過ごしたいです。1年1年、1日1日の積み重ねですからね。それがあっての今なので、1試合1試合を大切にやっていきたいです。
■「CHAMPION GATE 2016 in OSAKA 2連戦・初日 -スモーズ大阪場所-」
3月5日(土)エディオンアリーナ大阪・第2競技場 開始18:00


<第1試合 6人タッグマッチ>
土井成樹、YAMATO、問題龍
Gamma、パンチ富永、山村武寛

<第2試合 タッグマッチ>
しゃちほこBOY、ビッグR清水
望月成晃、石田凱士

<第3試合 タッグマッチ>
ドラゴン・キッド、Kzy
CIMA、Eita

<第4試合 オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合>
[王者]Kotoka
[挑戦者]ヨースケ・サンタマリア

※スモーズ土俵入り

<第5試合 シングルマッチ>
谷嵜なおき
スモー・神田

<第6試合 タッグマッチ>
鷹木信悟、サイバー・コング
スモー・ススム、スモー・クネスS.K.S.

<第7試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合>
[王者組]吉野正人、戸澤陽、T-Hawk
[挑戦者組]スモー・フジ、斎藤“スモー”了、堀口元気S.U.M.O!!

■「CHAMPION GATE 2016 in OSAKA 2日目」
3月6日(日)エディオンアリーナ大阪・第2競技場 開始15:00


<第0試合 タッグマッチ>
エル・リンダマン、石田凱士
ジミー・クネスJ.K.S.、しゃちほこBOY

<第1試合 6人タッグマッチ>
サイバー・コング、谷嵜なおき、問題龍
堀口元気H.A.Gee.Mee!!、斎藤“ジミー”了、ジミー・神田

<第2試合 シングルマッチ>
Kotoka
ドラゴン・キッド

<第3試合 タッグマッチ>
Gamma、山村武寛
望月成晃、ドン・フジイ

<第4試合 6人タッグマッチ>
CIMA、Eita、パンチ富永
吉野正人、戸澤陽、ヨースケ・サンタマリア

<第5試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合>
[王者組]土井成樹、YAMATO
[挑戦者組]T-Hawk、ビッグR清水

<第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合>
[王者]ジミー・ススム
[挑戦者]鷹木信悟
※鷹木が敗れた場合、ヴェルセルクから強制離脱となる特別ルール
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