【DDT】HARASHIMAが3.21両国でイサミに挑戦決定 LiLiCoと赤井が髪をつかんで女のバトル

高木裕美

入江を下したHARASHIMAがKO−D王座挑戦へ

KO−D次期挑戦者決定戦を制したHARASHIMAが3.21両国でイサミへの挑戦が決定 【前島康人】

 28日のDDTプロレス「Into The Fight 2016」東京・後楽園ホール大会は、3.21東京・両国国技館大会前の最後の聖地興行として、2大タイトルマッチなどが行われ、満員となる1596人を動員した。
 メインイベントで行われたKO−D無差別級王座次期挑戦者決定戦では、HARASHIMAが入江茂弘を蒼魔刀で粉砕。3.21両国大会で木高イサミに挑むことになった。

食い下がる入江を蒼魔刀で粉砕

食い下がる入江を蒼魔刀で粉砕 【前島康人】

 HARASHIMAは序盤戦で入江を鉄柵に打ち付けると、痛めたボディーめがけてフットスタンプ、ニー、ハイキック。さらに雪崩式ブレーンバスター、ファルコンアロー。しかし、入江もテディーベア、サイドバスター、フロッグスプラッシュを繰り出すと、ビーストボンバーが炸裂。
 HARASHIMAはリバースフランケンシュタイナー、トラースキック、ジャンピングハイキックでダウンを奪い、山折りから蒼魔刀。さらに、ここ一番の大技である火の鳥スプラッシュが決まるも、カウント2。
 入江もジャンピング式のツームストン、ランニング式のセントーンアタック、ビーストボンバーから3回連続でフォールを取りに行くも、いずれもカウント2。なおも頭突きで食い下がる入江に、HARASHIMAがハイキック、カナディアンデストロイからの蒼魔刀で勝負を決めた。

「ベルトをDDTに返してもらう」とイサミに宣言

HARASHIMAは「そのベルトをDDTに、僕に返してもらうんで」とキッパリ 【前島康人】

 試合後、入江に「僕がベルトを獲ったら、またタイトルマッチをやろう。何度でも戦おう」と呼びかけたHARASHIMAは、王者・イサミに対しても「今の僕はめちゃくちゃ強いんで、気をつけてください。そのベルトをDDTに、そしてこの僕に返してもらうんで」とキッパリ。だが、イサミも「マイクで言い争う気はありません」と自己流を貫くと、「HARASHIMAさんがどういう風に来ようと、楽しめるだけの実力を自信を持って出せます。勝負です」とガッチリと握手をかわした。

 これでメインイベントをはじめ、全カードが決定したことで、高木三四郎大社長は「3.21両国は、すべての人を満足させる最高の興行にします」と宣言。HARASHIMAも「僕たち皆が力を合わせて両国大会、必ず成功させてやるさ。そして、もっと突っ走って大きくなってやるさ。なぜかって、それは鍛えてるからだ!」と恒例の決め台詞で締め、春の一大決戦へ気合を高めた。

ヨシヒコ奮闘もカシンにギブアップ負け

まさかの大技・雪崩式スタイルズクラッシュをヨシヒコに敢行した本多だったが 【前島康人】

 DDT EXTREME級選手権試合は、「3人でおこなうシングルマッチ・ルール」により、王者ケンドー・カシンvs.アントーニオ本多vs.ヨシヒコが対戦。カシンはヨシヒコに握手を求めると、開始早々、本多を場外へ追いやり、ヨシヒコにフォールを献上しようとするが、これは本多がカット。ならばと今度はヨシヒコの“陰の人”を務めるスーパー・ササダンゴ・マシン似の黒子にちょっかいを出し始める。

 さらに、ヨシヒコを場外へ連れ出し、まるで人形でも扱っているかのように、階段上から通路下へ投げ捨てると、場内からは大ブーイング。すると、松井レフェリー失神のスキに、リング上にイスを持ち出し、ヨシヒコごとイスで本多を殴打し、自分もダウン。ようやく目を覚ました松井レフェリーは、全員がリング上で大の字となる中、1人イスを抱えたままのヨシヒコに反則カウントを取り始める。

ドロップキックで反撃に出たヨシヒコだったがカシンの腕十字にギブアップ 【前島康人】

 ようやく息を吹き返した本多が、ここでまさかの大技・雪崩式スタイルズクラッシュをヨシヒコに敢行。ヨシヒコもドロップキックで反撃に出ると、ここでカシンがヨシヒコを操る黒子ごと飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めにとらえると、平然としたままのヨシヒコではなく、ササダンゴらしき声でギブアップが告げられた。
 この結果に納得がいかない本多が再戦を迫ると、カシンは「次の挑戦者はササダンゴマシン」と、今回の試合には直接関係していないはずの男を指名。突然名前を挙げられたササダンゴは、なぜか息が上がり、左腕を痛そうに気遣いながらも「頑張ります」とマッスルポーズで指名に応えた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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