【スキー】200メートル超ジャンプのフライングW杯初戦 小林陵侑選手が今季最高5位、“地元”中村選手は最長飛距離でトップ10入りし「最高の週末」

チーム・協会
 ノルディックスキーのジャンプ男子ワールドカップ(W杯)は1月26、27日にドイツ・オーベルストドルフで今季最初のフライングヒル開催となる個人2試合が行われました。

 フライングの試合は結果だけでなく、各選手の自己最長記録更新も楽しみの一つ。日本男子のFIS認定最長記録は小林陵侑選手(TEAM ROY)が2019年3月にスロベニア・プラニツァでマークした252メートルで、世界最長記録は、シュテファン・クラフト選手(オーストリア)がノルウェー・ヴィケルスンで樹立した253.5メートル。
 ジャンプ台によって飛距離に差があり、オーベルストドルフはヒルサイズ(HS)235メートルでジャンプ台記録は242.5メートルと、240メートル超の大飛行が度々見られるプラニツァやヴィケルスン(ともにHS240メートル)に比べるとやや大人しめのフライングヒルで、日本チームは陵侑選手、二階堂蓮選手(日本ビールスキー部)、中村直幹選手(Flying Laboratory SC)、佐藤慧一選手、小林朔太郎選手(ともに雪印メグミルクスキー部)、小林潤志郎選手(Wynn.)の6人が参戦しました。

 初日の今季第16戦は、40人突破の予選を4選手が通過。小林陵侑選手は1回目220メートルで7位につけると、2回目も難しい条件の中214.5メートルまで伸ばし、今季自己最高の5位に入りました。

1日目の1回目に最長飛距離をマークした中村直幹選手 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】

 ドイツの試合がホームゲームとなるのが、2021/22シーズン終了後にドイツ南部バイエルン州に拠点を移している中村選手。「ドイツにいるということを会場でよく紹介してもらったり、カタコトのドイツ語でインタビューをしてもらったりしているので、わりとホームゲームの感覚です!」と言い、同じ州のオーベルストドルフはまさしく地元開催。1日目の試合では1回目に全体の最長飛距離となる226.5メートルの大ジャンプで5位につけると、2回目も215メートルまで粘って9位。自身2度目の表彰台こそ届かなかったものの、一昨季のW杯プラニツァ大会フライング戦以来のトップ10入りを果たしました。

〇第16戦結果
5位 小林陵侑
9位 中村直幹
24位 二階堂蓮
38位 佐藤慧一

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 2日目の第17戦は、5選手が予選を突破。小林陵侑選手は1回目に出場40人で最も強い追い風を受ける不運もあり198.5メートルの16位と出遅れたものの、2回目は227.5メートルを飛んで巻き返し、13位まで順位を上げました。予選を突破してフライング戦デビューとなった小林朔太郎選手は37位でした。

〇第17戦結果
13位 小林陵侑
16位 中村直幹
25位 二階堂蓮
37位 小林朔太郎
38位 小林潤志郎

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小林陵侑
「内容的にそんなに悪くなかった。2本目は久しぶりに(暫定首位の目安となる)グリーンラインをオーバーできたので嬉しかった」

中村直幹
「昨シーズンの苦しい状況から今日までの間で、最高の週末でした。(ジャンプ週間以降の好調は)作山ヘッドコーチと取り組んできたことがうまく試合でできているのが要因の一つだと思います。ジャンプ週間初戦で2本とも上手くいったことも自信になりました」
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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