スカウトうならせた藤嶋、“松坂二世”高田――16年センバツ出場の注目選手
投打に圧倒する東邦・藤嶋
各地区の秋季大会優勝校がそろった昨秋の明治神宮大会で投打にわたって圧倒的なパフォーマンスを見せたのが東邦(愛知)のエースで4番・藤嶋健人(2年)。1回戦の秀岳館(熊本)戦で自己最速タイの146キロを計測し2失点完投。打っては6回に先制2ラン、8回に勝ち越し2ランをともにレフトスタンドに叩きこんだ。投手ならではの配球を読んだ打撃技術とパワーにバックネット裏で視察したプロのスカウトも驚きの表情。2回戦の青森山田(青森)戦ではライトの守備につき、野手としての素質も見せた。2試合に登板した2014年夏以来の甲子園に、今回は主将として臨む。
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大阪桐蔭・高山は150キロ左腕
高田は、松坂大輔(福岡ソフトバンク)に良く似ていると言われるフォームから繰り出されるスライダーと、140キロ台中盤の直球が武器。中国大会4試合を1人で投げ抜き、初優勝に導いた。神宮では初戦で敦賀気比(福井)に5失点で敗れたが、「内角をもっと攻められるようになりたい」と全国の舞台で大きな宿題をもらった。春の舞台で宿題の答えを出したい。
関東王者の左腕・早川の復活に期待
関東王者に輝いたのが木更津総合(千葉)の142キロ左腕・早川隆久(2年)。神宮では大阪桐蔭に敗れたが、腰に疲労を感じて関東大会でのピッチングには程遠かった。冬を越えて腰の不安を解消できているか。
完成度の高い明石商・吉高
関東・東京地区でラスト1枠を射止めた花咲徳栄は、エース左腕・高橋昂也(2年)の存在が大きい。秋の公式戦は7試合48回を投げて防御率1.50。投球回数を大きく上回る55個の三振を奪い、選考委員会では「右打者内角への速球とスライダー、フォークなど球に力があり、全国クラスの本格派」と評価された。リリーフとしてマウンドに立った昨夏の甲子園では、準々決勝で優勝した東海大相模(神奈川)に無念のサヨナラ負け。今年こそ悲願の全国制覇を目指す。