陸上の本質を求める“原イズム”とは? 青学大OBが見た「強い青学」の源流

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青山学院大OBの3人が“原イズム”を分析。左から高木聖也さん、大谷遼太郎選手、高橋宗司さん 【スポーツナビ】

 青山学院大の完全優勝で幕を下ろした2016年の箱根駅伝。原晋監督が自ら“学生史上最強”と称するとおり、1区からトップを譲らない盤石のレース運びを見せた。

 予選会から初めて本戦出場を果たしてからわずか7年。元サラリーマンという異色の経歴を持ち、速さと強さを兼ね備えたチームを作り上げた原監督の手腕とは、果たしてどんなものなのか。青山学院大OBの大谷遼太郎選手(13年卒、現トヨタ紡織)、昨年の優勝メンバーで現在は一般企業に勤める高橋宗司さんと主務を務めた高木聖也さん(ともに15年卒)の3人が、教え子の目線から“原イズム”を語ってくれた。

原監督は「本質を求める人」

――原監督は皆さんにとってどういう方ですか?

高木 “軸がある人”かなと思います。

大谷 僕は“できるサラリーマン”ですね。「カリスマ」と入れておいてください。入れないと怒られるので(笑)。

高橋 “正解を常に求める人”だと思います。(青学は)チャラチャラしているとか言われるじゃないですか。やっぱり明るく楽しくやるというのがスポーツの本来の姿だと思うんですけど、その流れを陸上界に巻き起こしたのも監督ですし、どこもやっていないコアトレーニングなどをあれだけ取れ入れたのも原監督で。100あるうちの100を捨てて、また100を取り込むというやり方をしたのは原監督だけだと思うんです。科学的に本質的なものを、たとえ世間からどう思われようが、それが速く走るために一番良いのなら、それを取り込む人ですね。
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