ハリルホジッチ「南野は面白い選手」 シリア戦、イラン戦メンバー発表会見

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シリア戦とイラン戦のメンバーを発表するハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

 日本サッカー協会は1日、都内で会見を開き、10月8日に行われるワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップ予選のシリア代表戦と13日に開催される国際親善試合のイラン代表戦に臨む、日本代表のメンバー23名を発表した。

 海外組は11名で、本田圭佑や香川真司といった主力メンバーに加え、ザルツブルクで好調を維持する南野拓実が初選出。また直近の試合でゴールを奪った清武弘嗣も名を連ねた。国内組は12名で柏木陽介や塩谷司が復帰を果たしている。

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は初招集の南野について、「彼のプレーで一番面白いと思うのは、ボールがないときの動きだ。常に得点を取る、もしくは取らせるポジションにいる。リーグ戦でもカップ戦でも点を取っている」と賛辞を述べた。

日本人は自分たちをリスペクトしていない

登壇者:
ヴァイッド・ハリルホジッチ(サッカー日本代表 監督)
霜田正浩(日本サッカー協会 技術委員長)

霜田 W杯2次予選も折り返しとなりました。グループ首位のシリアをしっかりたたいて勝ち点3を勝ち取って帰ってきたいと思います。それができるメンバーを監督が選びましたので、のちほど発表してもらいます。

 その後、国際親善試合がイランとあります。なぜイランかというと、2つあります。ひとつは、強い国とアウェーでやりたい。テストマッチとはいえ、W杯本大会まで無駄にできる試合はひとつもありません。なるべく強い相手とアウェーでやって、普段見えないことが見えてくるという現場からのリクエストもありまして、そういう環境を探していました。

 それともうひとつ、1試合目から2試合目までの間に、長距離の移動をする必要がないということ。(シリア戦が行われる)マスカットからテヘランまで2時間弱のフライトで済みます。シーズン中のコンディションを考えると、ここで長距離移動を強いるよりも、コンディションの良い状態で2戦目のテストマッチができればいいかなと思っています。

 2戦目は親善試合ではありますが、1戦目と同様、勝つことを前提に良い試合をしたいと思います。この親善試合は、日本に帰ってきてから行うという選択肢もありました。現場のアウェーで強い相手をという意向を最大限に優先させていただいたことを、関係者の皆さんに感謝申し上げたいと思います。

ハリルホジッチ 10月の試合のリストを発表する。シリア戦はオマーンのマスカットで行われる。その5日後にテヘランでイランと試合をする。われわれの目的は霜田から話したとおり、勝利し続けるということ。アウェーの試合は特にそうだ。おそらくこのシリア戦が、今年最も難しいものとなる。シリアはわれわれのグループの1位。3戦3勝で、13得点で失点がゼロ。彼らは非常にうまくスタートした。しかし日本代表には、素晴らしいクオリティーと経験がある。われわれも自信をもって、われわれの(進むべき)道を進み続け、そして勝ち続けたい。可能性がある限り、毎回勝つことで、勝利の文化を植え付けたい。そしてさらに自分たちへの自信をもってやりたい。もちろん相手をリスペクトする必要があるが、自分たちもリスペクトする必要がある。

 ここでラグビー(日本代表)の話もしないといけない。オーストラリアからきたヘッドコーチは(W杯に向けて)5カ月準備をしたという。ある記事によれば、5カ月後に南アフリカに勝とうと彼が言ったとき、日本の人々は彼が狂っているのかと思ったそうだ。われわれが「今から世界一になろう」と言っているようなものだ。ただし彼らはこの5カ月間、ものすごくトレーニングし、よく努力したのだと思う。その結果、すべてが報われた。日本ラグビー界の歴史に大きな結果を残した。もちろん彼らは、まだまだ向上できる。ヘッドコーチが言っていたのが「日本人は(相手を)リスペクトしすぎて、自分たちをリスペクトしていない」ということだ。同じことは、われわれのチームにも感じる。それもあって私は、いつも勝利という言葉を口にしている。「これは勝利するための準備なんだ」ということを常に言っている。

 今回の2試合だが、20人のフィールドプレーヤーと3人のGKを入れた。(選手の)けがが原因で、少し変更もある。昨日まで2人、または3人の(けがが)疑わしい選手がいた。この2〜3人については、テクニカルスタッフとメディカルスタッフ、現地のドクターとも連絡を取り合い、今日決断した。1時間前まで、(酒井)宏樹と遠藤(航)を考えていた。残念ながら2人ともけががあるということで、このリストには入れなかった。

<メンバー発表>

GK:
東口順昭(ガンバ大阪)
西川周作(浦和レッズ)
六反勇治(ベガルタ仙台)

DF:
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
丹羽大輝(ガンバ大阪)
槙野智章(浦和レッズ)
森重真人(FC東京)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
塩谷司(サンフレッチェ広島)
長友佑都(インテル/イタリア)
米倉恒貴(ガンバ大阪)

MF:
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
山口蛍(セレッソ大阪)
柏木陽介(浦和レッズ)
柴崎岳(鹿島アントラーズ)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣(ハノーファー96/ドイツ)

FW:
本田圭佑(ACミラン/イタリア)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美貴史(ガンバ大阪)
岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)
武藤嘉紀(マインツ05/ドイツ)

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