王道T初優勝の秋山が曙の三冠に挑戦へ=「46歳初の闘志を三冠戦で見せる」

高木裕美

11.1青森大会で三冠戦

曙を破って「第3回王道トーナメント」を制した秋山。11月1日の青森大会で曙の持つ三冠挑戦が正式決定した 【横田修平】

 全日本プロレス「第3回王道トーナメント〜2015 オープン選手権〜」最終戦となる26日の東京・後楽園ホール大会では、メインイベントで王道トーナメント優勝決定戦を開催。秋山準が現三冠ヘビー級王者の曙を倒して初優勝を果たし、11.1青森県武道館での三冠王座挑戦が正式決定した。

秋山は火野、曙は石川を下して決勝

準決勝では火野裕士のパワーに押されながらもリストクラッチ式エクスプロイダーで勝利した秋山 【横田修平】

曙vs.石川の準決勝は大型ファイター同士の肉弾戦の末、曙がファイナルインパクトでトドメを刺した 【横田修平】

 秋山は準決勝ではKAIENTAI−DOJOの火野裕士と対戦。中指を突き立てたり、後ろ手に組んでのノーガードでの挑発行為にも冷静さを失わず。ファッ○ンボムを食らいながらもリストクラッチ式エクスプロイダーで勝利してみせた。対する曙は準決勝でユニオンプロレスの石川修司と対戦。大型ファイター同士の肉弾戦の末、曙がファイナルインパクトでトドメをさした。

ランニングニーで完璧な3カウント

210キロの巨体を生かして秋山を追い込んだ曙だが… 【横田修平】

最後はニーパッドを外したランニングニーをアゴにぶち込み、完璧な3カウントを奪った 【横田修平】

 そして迎えた決勝戦。秋山はタックルを肉の壁にはね返されながらも、スタンド式のフロントネックロック、後頭部へのランニングニー。曙もエルボードロップ、ボディープレスと、体重を生かしたファイトで秋山のスタミナを奪っていく。だが、秋山は210キロの曙の巨体を見事にエクスプロイダーで投げ切ると、ランニングニーを連発。最後はニーパットをはずしたランニングニーをアゴにぶち込み、完璧な3カウントを奪い取った。

 三冠王者に完勝した秋山は、「今日で僕の45歳の闘志は終わり。次は46歳初めての闘志を三冠戦で見せたい」と、11.1青森での王座戴冠をリング上からファンに約束。放送席で観戦していたかつての先輩の小橋建太さんともガッチリと握手をかわした。

社長命令でトップ戦線突き進む

10月9日で46歳になる秋山。「もう一度最前線で盛り上げたい」とトップ戦線を突き進むことを誓った 【横田修平】

 王道トーナメント優勝の勝因について「トーナメントはテンションを落としたら負け。オレはテンションもモチベーションも下がらなかった」と語った秋山は、「今のオレは去年のオレと違う。三冠チャンピオンになることが、選手として一番発言力がある。諏訪魔にぐうの音も出させない」と、社長としてだけではなく、選手としてもトップに立って団体を牛耳っていくと宣言。不穏な発言を続ける“暴走専務”諏訪魔をもけん制した。

 10月9日に誕生日を迎える秋山にとって、46歳は偉大なる先輩・三沢光晴さんがリング禍で亡くなった歳。それだけに、秋山としても一抹の不安はあったが、「オレが最前線に戻って、ビビってた部分もあったけど、今日やってみて大丈夫だと思った。ベルトを獲って、もう一度最前線で盛り上げたい」と、“社長命令”としてトップ戦線を突き進むことを誓った。

諏訪魔とゼウスの乱闘に宮原が乱入

ゼウスと乱闘していた諏訪魔の援護射撃した宮原。何か言葉を交わしてリングを後にした 【横田修平】

 王道トーナメントスペシャル8人タッグマッチでは、トーナメントに敗れたヘビー級戦士の潮崎豪、宮原健斗、大森隆男、吉江豊組vs.諏訪魔、ゼウス、KENSO、ボディガー組が対戦。“暴走専務”諏訪魔とゼウスが戦前から火花を散らせば、宮原は世界タッグ王座を巻くパートナーである潮崎との握手を拒否。チーム内に不穏な雰囲気を漂わせたままゴングとなった。

 急造チームならではの噛み合わない空気の中、孤立したKENSOに潮崎がラリアット、吉江がボディースラム、大森がバックドロップとたたみかけ、潮崎がゴーフラッシャーでフィニッシュ。DARK KINGDOMが壊滅状態となったKENSOに追い討ちをかけるかのように非情な3カウントを奪った。

 試合後も諏訪魔とゼウスは乱闘に陥るが、そこに突如宮原が割り込み、ゼウスに投げっぱなしジャーマンを放つと、諏訪魔と何か言葉をかわした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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