桃の青春タッグが優勝 GHC王座奪回を宣言 みのるはノア解散通告「自爆スイッチを押すだけ」

高木裕美

4年ぶり再結成の桃の青春タッグがGHC王者組撃破

4年ぶりに再結成した桃の青春タッグがGHC王者組を撃破しジュニアタッグリー グ戦制覇 【横田修平】

 プロレスリング・ノア「Shiny Navig 2015〜第9回日テレ杯争奪ジュニア・ヘビー級タッグリー グ戦」最終戦となる22日の東京・後楽園ホール大会では、1240人を動員。3日前の大阪大会で「対鈴木軍GHC戦20連敗」を喫した悪夢を、久々のハッピーエンドで振り切った。

 メインイベントで行われた「ジュニア・ヘビー級タッグリー グ戦」優勝決定戦では、Aブロック1位のエル・デスペラード&TAKAみちのく組と、Bブロック1位の原田大輔&小峠篤司組が激突。4年ぶりに再結成された桃の青春タッグがGHCジュニアタッグ王者組を撃破し、ベルト奪回を誓った。

大阪プロレス時代の“恩師”を撃破

大阪プロレス時代の“恩師”を撃破し優勝決定戦へ 【横田修平】

 桃の青春タッグは、この日の最終公式戦で、大阪プロレス時代の“恩師”であるバッファロー&ビリーケン・キッド組と対戦し、原田が片山ジャーマンスープレックスでビリーケンに勝利。試合後、まずはバッファローが相手チームと握手。ビリーも原田、そして小峠と言葉をかわしながら握手をかわし、抱き合った。
 小峠は「2人に背中を押してもらった。絶対に負けられない」と喝を入れて決勝に臨んだ。

GHC王者組1位通過にノアファン沈黙

TAKAが小川を変形回転十字固めで丸め込むとファンはため息 【横田修平】

 一方、GHCジュニアタッグ王者組は、最終公式戦で、ここまで3戦全勝の小川良成 &ザック・セイバーJr.組と対戦。小川組が徹底的にTAKAの左腕を攻め立てる一方的な展開となるも、デスペラードの反則のイス攻撃からTAKAが小川を変形回転十字固めで丸め込んで3カウントを奪った。
 鈴木軍の勝利が決まった瞬間、これまで熱戦に沸いていた会場が一気に凍りつき、ブーイングすらも起こらない、あきらめにも似た雰囲気が漂った。

原田&小峠「ノアをこのまま終わらせたくない」

GHC王者組を撃破した原田と小峠は「ノアをこのまま終わらせたくない」とベルト奪回を宣言 【横田修平】

 そして迎えた決勝戦。観客が桃の青春タッグを懸命に応援する中、鈴木軍の策略により、レフェリーが巻き込まれてダウンとなると、タイチが意気揚々と乱入を仕掛けるが、これはノアのセコンドが総出で阻止。TAKAのジャストフェースロックで小峠がギブアップ寸前に陥ったところを原田が救出し、原田のニーアッパーから小峠がドロップキック。さらに息の合った連係から小峠がキルスイッチでフィニッシュを決めた。

 4年ぶりのタッグで、互いにパートナーを認め合った原田と小峠は、「ノアをこのまま終わらせたくない」と鈴木軍に流出したままの王座奪取を宣言。「この勢いのままベルトを獲り返す。早急ににタイトルマッチを組んでほしい」と原田が訴えれば、小峠も「鈴木軍が作った大きな壁に、オレたちで大きな穴を開ける」と、一気に突き崩しにかかると誓った。

みのるが全勝優勝でノア解散宣告

みのるはグローバルリーグ全勝優勝でノア解散を宣告 【横田修平】

「王様ゲーム延長戦」を宣言した鈴木軍大将の鈴木みのるは、飯塚高史&タイチと組んで、丸藤正道&杉浦貴&中嶋勝彦組と対戦。「オレから勝てればベルトは返してやる」と宣戦布告してきたみのるに対し、3日前の大阪大会で苦杯を喫した杉浦が、奇襲攻撃からエルボー、ストンピング、スピアーを浴びせれば、GHC戦2連敗の丸藤も強烈な逆水平チョップ、ローリングソバット。だが、みのるは余裕を崩さず、中嶋をつかまえると、タイチの木槌、飯塚のチョーク攻撃などで代わる代わる反則攻撃をかましていく。

 杉浦にはランニングキック3連発をぶち込み、丸藤とはチョップ合戦から顔面にツバを吐きかけてスリーパーで捕獲。試合こそ、中嶋のハイキック、杉浦のオリンピック予選スラム、丸藤の虎王のトリプルコンボで飯塚が3カウントを献上したものの、みのる自身の首は守られたことから、「オレから勝ってみろよ」とノアへの挑発は止まらず。10.16後楽園で開幕する「グローバルリーグ戦2015」で、みのるもしくは鈴木軍が優勝した場合、ノアを解散すると丸藤が公式コメントを出したことに対し、「おまえらは自爆スイッチを押すだけだ」と、自身の全勝優勝&ノア解散に揺るぎない自信をのぞかせた。

「グローバルリーグ戦2015」出場選手が発表

丸藤は鈴木軍が優勝した場合、ノアを解散すると宣言 【横田修平】

 第5試合後、「グローバルリーグ戦2015」出場選手が発表された。ことしは前年度覇者の杉浦貴、現GHCヘビー級王者の鈴木みのる、新日本プロレスの小島聡、ZERO1の田中将斗ら全16選手が参加。10.16東京・後楽園ホールで開幕し、11.8後楽園で優勝決定戦が行われる。

「グローバルリーグ戦」出場選手は以下の通り

杉浦貴
丸藤正道
モハメドヨネ
中嶋勝彦
マイバッハ谷口
北宮光洋
クワイエット・ストーム
クリス・ヒーロー
コルト“Boom Boom”カバナ
田中将斗
ランス・アーチャー
デイビーボーイ・スミスJr
シェルトン・X・ベンジャミン
飯塚高史
鈴木みのる
小島聡
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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