清宮 唯一の下級生も「打線の中心に」 W杯初優勝へU-18侍ジャパンが会見

松倉雄太

28日に開幕するU−18・W杯を前に会見を行った侍ジャパンU−18代表。(左から時計回りに)オコエ瑠偉、西谷浩一監督、篠原涼、清宮幸太郎 【スポーツナビ】

 28日に開幕するU−18ベースボールワールドカップ(9月6日まで・甲子園など)に出場する野球日本代表侍ジャパンU−18代表の記者会見が23日、大阪市内で行われ、西谷浩一監督(大阪桐蔭高)、主将の篠原涼(敦賀気比高)、清宮幸太郎(早稲田実高)、オコエ瑠偉(関東一高)が出席した。

 会見で西谷監督は2013年の前回大会の決勝で米国に敗れたことにふれて、「なんとか世界一になりたい」と大会初制覇へ意気込みを語った。また、史上初の1年生野手で代表入りを果たした清宮は「自分が打線の中心となってチームを盛り上げていければいい」と、唯一の下級生選手ながら、堂々たる発言をみせた。

 以下は出席者のコメント。

西谷監督「最後は甲子園で世界一を」

――この20人を選んだ理由を教えて下さい

西谷 世界で勝つということを大前提に、現在の高校生の(ベスト)20人を選べたのかと思います。

――2度目の代表監督になりますが、今回に懸ける思いは?

西谷 前回、あと一歩のところで世界一を逃した悔しさと、日本で初のワールドカップ開催という強い気持ちを持って、なんとか世界一になりたいです。その一念で戦いたいと思います。

――前回と、今回のメンバーを見て一番違う点は?

西谷 まだ今日招集したばかり。すべてを把握しておりませんので、まずはしっかり練習をして、現状を把握しながら戦っていきたいです。ただ甲子園の戦いを見させていただきますと、非常に個性の強い選手が集まったと思います。あとはそれをどうつなげていくかだと思います。

――開催地が大阪と兵庫となりますが、その思いは?

西谷 大阪ということもありますが、日本でということに縁を感じています。前回は台湾でしたが、ここ日本、そして最後は甲子園で世界一を取りたいと思います。


――今回、過去野手では一度も選ばれたことがない1年生の清宮選手が選ばれました。それに期待することは?

西谷 1年生とか、2年生とか、3年生とかに関係なく、現在の高校生の中で、特にバッティングでは非凡なものを持っています。甲子園でも結果を残しましたし、そういう所で必要だと思い選びました。

篠原主将「清宮が気を使わないように」

――20人に選ばれたことについて

篠原 実力ある選手がそろった中で僕を選んでいただいて本当にうれしく思います。
これだけの実力を持った選手がそろっている。(目標は)世界一を狙って戦っていきたい。

――今大会で発揮したい自分の武器は?

篠原 出塁することによってチャンスが広がると思うので、チャンスを作って力のある選手に返してもらえれば、自分の仕事は果たせるのかなと思います。


――1年生の清宮選手もいます。今回主将という立場でどういう風にチームをフォローしますか?

篠原 3年生ばかりで1年生1人。気を使うことも多いと思います。そういった中で3年生がみんなで声をかけて、なるべく気を使わないようにサポートしていきたいです。

(次ページは清宮、オコエのコメント)

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著者プロフィール

 1980年12月5日生まれ。小学校時代はリトルリーグでプレーしていたが、中学時代からは野球観戦に没頭。極端な言い方をすれば、野球を観戦するためならば、どこへでも行ってしまう。2004年からスポーツライターとなり、野球雑誌『ホームラン』などに寄稿している。また、2005年からはABCテレビ『速報甲子園への道』のリサーチャーとしても活動中。

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