増殖マイバッハトリオがトーナメント優勝 永田に続き中西の化身がノアマットに降臨

高木裕美

決勝戦で鈴木軍を破り6人タッグトーナメントを制したマイバッハトリオ 【横田修平】

 19日のプロレスリング・ノア「Summer Navig 2015」東京・後楽園ホール大会では、855人を動員した。今大会では「アルカス杯争奪6人タッグ トーナメント」が開催され、8チームがワンナイトの頂点をめぐって激突。決勝戦では、マイバッハ谷口&マイ バッハ・ブルージャスティス&マイバッハ・ドン組vs.鈴木みのる&飯塚高史&エル・デスペラード組という顔合わせが実現した。

マイバッハ・ドンが野人パワー全開大暴れ

新たに降臨したマイバッハ・ドンは野人パワー全開で大暴れ 【横田修平】

 ブルージャスティスは、5.10横浜文化体育館大会に初登場した青義の心を持つ男。今回、パートナー探しに困っていた谷口のため復活を決意すると、さらに、新たに野人の魂を持つドンをも降臨させた。
 マイバッハトリオは、それぞれのカラーのさすまたを手に登場。新日本プロレスの永田裕志&中西学の合体必殺技であるイーストゴールドを「中西に動画を送ってもらって覚えた」というドンは、ほかにもアルゼンチンバックブリーカー、野人ダンスなども披露。一方、横浜大会では自ら素顔をさらしていたはずのブルージャスティスは、徹底的に正体を隠しながらも、準決勝戦では腕固めを炸裂。その鉄仮面の下の白目については黙秘を貫いた。

決勝で鈴木軍を蹴散らし勝利の咆哮

マイバッハプレでデスペラードを圧殺した谷口は勝利の咆哮 【横田修平】

 決勝戦では、みのるによるブルージャスティスへの奇襲攻撃でゴング。今やGHCヘビー級王者としてプロレス界の王様となったみのるだが、その礎となったアマレスのバックボーンが何かを呼び覚ますのか、容赦なくイスを振り下ろしていく。だが、鈴木軍の猛威に対し、谷口が覚醒。これまで、個性的な2人の陰に隠れていた谷口だが、飯塚とチョーク合戦で互角に渡り合うと、2人のさすまた攻撃、イーストゴールドの援護射撃を受けて、マイバッハプレでデスペラードを圧殺。優勝の栄冠をつかんだ。
 うれしさのあまり、普段は無口な谷口もリング上で「ヴァァァァッ!」と咆哮し感情を爆発。試合後、「この2人と初めて組んだけど、おもしろい」とマスクの下から笑顔をのぞかせたドンに対し、ブルージャスティスは「もっと谷口が前に出て、ノアが踏ん張らないと」とゲキを飛ばした。

原田がGHCジュニア王者のタイチに完勝

前哨戦でGHCジュニア王者のタイチに完勝した原田 【横田修平】

 セミファイナルでは、9.19大阪府立体育会館で行われるGHCジュニアヘビー級選手権試合前哨戦として、王者・タイチと挑戦者の原田大輔がタッグで対戦。「グローバル・ジュニアヘビー級リーグ戦2015」で優勝した原田が、王者からピンフォールを奪い、勢いの差を見せ付けた。
 入場からやりたい放題のタイチは、レフェリーを使った反則行為や、木槌での凶器攻撃、急所蹴りなど、この日も王者の品格ゼロのファイト。さらにはGHCジュニアのベルトを持ち出し、殴りかかろうとするが、原田はこれをブロックすると、必殺の片山ジャーマンスープレックスで仕留めた。
 地元・大阪での王座奪回を誓う原田は「1カ月前の自分とは自信が違う」とキッパリ。ノアジュニアの頂点に立つ身として、必ずや至宝を取り返すと宣言した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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