棚橋がAJとの死闘制して優勝決定戦進出=ファンに「ちょっくら優勝してきます」

スポーツナビ

AJスタイルズとの直接対決を制して、優勝者決定戦進出を決めた棚橋 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1 CLIMAX 25」第17戦となる14日の東京・両国国技館大会では、満員となる5658人を動員し、Aブロック公式戦が5試合行われた。6勝2敗、勝ち点12の首位で並んでいた棚橋弘至とAJスタイルズが直接対決で戦い、棚橋が勝利。16日の優勝決定戦へ駒を進めた。

ハイフライフロー2発で決着

ドラゴンスクリューからのハイフライフロー2連発へつなげた 【横田修平】

 ここまで通算成績3勝2敗と勝ち越してる棚橋が外国人初のG1制覇を狙うAJとの25分を超える死闘を制した。

 オールラウンダーのAJの動きを封じようと、左ヒザに狙いを定めて鉄柱攻撃、ドラゴンスクリューと集中攻撃を浴びせた棚橋。中盤以降も場外へのハイフライフロー、掟破りのスタイルズクラッシュ、ツイスト&シャウト、スリングブレイドと出しうる技をすべて出してAJを追い詰めた。外国人史上初のG1制覇を狙うAJもフェノメンDDT、急所攻撃、カーフキラー、ハイフライフローと反撃。しかし、最後は棚橋がドラゴンスクリューからのハイフライフロー2発で3カウントを奪った。

 2007年以来8年ぶりのG1制覇へ向けて優勝決定戦進出をガッツポーズで喜んだ棚橋。「優勝決定戦進出きたぁーー」とシャウトすると、このG1期間の決め台詞となっていた「ちょっくら優勝してきますー」を両国でも披露。最後は満員のファンとともにエアギターを存分に奏でた。

飯伏がNEVER王者・真壁を撃破

飯伏は切れ味鋭いキックでNEVER王者・真壁から勝利 【横田修平】

 NEVER王者・真壁刀義の重たいラリアットに対して、切れ味鋭いキックで対抗した飯伏幸太。スパイダージャーマンをバック宙で回避すると、キックの連打でダウンを奪い、フェニックススプラッシュで勝利した。最終戦でNEVER王者を下した飯伏だが、リーグ戦では矢野に50秒で敗れるなど地力を発揮できず4勝5敗。09年以来の優勝を狙っていた真壁も4勝5敗と負け越しに終わった。

天山が因縁の内藤を一蹴

天山は因縁のあった内藤にアナコンダマックスでギブアップ勝ち 【横田修平】

 天山広吉が因縁のあった内藤哲也に勝利した。開幕前から「もう終わった人間」と内藤に評され激怒していた天山。この試合でも何度もつばを吐きかけられたが、最後はアナコンダマックスで絞め上げてギブアップ勝ち。ここまで2勝だったが、過去3度G1制覇の“夏男”の意地を見せるとともに、内藤をきっちりと制裁した。棚橋、AJに勝利し、2年ぶりの優勝も見えていた内藤は5勝4敗でフィニッシュ。

矢野が“らしさ”発揮でファレに勝利

矢野がファレにリングアウトで勝利し、会心のYTRポーズ 【横田修平】

 “くせ者”矢野通が“らしさ”を発揮して、バッドラック・ファレから勝利した。試合前からペットボトルの水を噴射してファレを怒らせた矢野は防戦一方。しかし、場外戦でバッドラックフォールを抜け出すと、タマ・トンガとの同士討ちを誘ってからの急所攻撃。悶絶する間にさっさとリングに戻り、リングアウト勝ちで会心のYTRポーズを披露した。矢野は4勝目、ファレは5勝4敗でリーグ戦を終えた。

巨体ギャローズが柴田を粉砕

203センチの巨体ギャローズが真っ向勝負の柴田を粉砕した 【横田修平】

 203センチのドク・ギャローズが真っ向勝負を挑んできた柴田を粉砕した。エプロンサイドのチョークスラムで主導権を握ったギャローズ。執拗なスリーパーを狙われたが、カウンターのビッグブーツからのハングマンズヌースで勝利をつかんだ。リーグ戦序盤ペースをつかめなかったギャローズは3勝でフィニッシュ。中盤まで首位を走っていた柴田だがまさかの4連敗を喫し、4勝5敗と負け越し。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント