【K−1】渡部太基が本戦出場「大和魂で戦う」=リザーブ戦抜擢の秋元和也は勝利に自信

K-1実行委員会

ペドロシアンが佐藤欠場で出場辞退

ー70kg初代王座決定トーナメント本戦の出場が決まった渡部。佐藤嘉洋をKOしたジョーダン・ピケオーと対戦する 【(C)M-1 Sports Media】

「K−1 WORLD GP 2015 IN JAPAN〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」(7月4日/東京・国立代々木競技場第二体育館)の対戦カード変更の会見が20日、東京・GSPメディアセンターで行われた。

 当初、トーナメント1回戦でジョーダン・ピケオーと対戦を予定していたアルメン・ペトロシアンが出場を辞退。リザーブファイトに出場予定だった渡部太基がトーナメント1回戦でピケオーと対戦することになり、これに伴いリザーブファイトが秋元和也vs.セルゲイ・アダムチャックに変更された。会見にはまずK−1前田憲作プロデューサーが登壇し、対戦カード変更と経緯を説明した。

「当初、アルメン・ペトロシアン選手はトーナメント1回戦で佐藤嘉洋選手と対戦が予定されいていましたが、さる5月8日の会見で佐藤選手の欠場とジョーダン・ピケオー選手の出場を発表しました。発表前には、トーナメント出場全選手へ、佐藤選手からピケオー選手への変更の連絡を行いました。その後、ペトロシアン選手サイドより、トーナメントへの出場に難色を示す動きがありました。理由としては『対戦選手の変更に承服できない』ということです。

 K−1実行委員会としては、佐藤選手欠場の代わりに、佐藤選手を破ったピケオー選手が出場することがファンのみなさまにとって一番楽しんでいただけると思って決定したので、ペトロシアン選手サイドには何度も交渉していました。しかしながら、最終的にペトロシアン選手サイドよりトーナメント出場を辞退したいという申し入れがありましたため、残念ですが、アルメン・ペトロシアン選手のトーナメント欠場を発表させて頂きます。ファンの皆様、関係者の皆様には、心よりお詫び申し上げます。

 それを受けK−1実行委員会で協議しました結果、当初リザーブファイトで出場を予定していた渡部太基選手を繰り上げて、トーナメント1回戦でピケオー選手との対戦を決定しました。喧嘩上等の渡部選手と、荒っぽいピケオー選手の戦いはトーナメントで一番危険な香りが漂う一戦になると思います。そして当初、渡部選手とリザーブファイトを戦う予定のセルゲイ・アダムチャック選手の対戦相手には、日本と台湾の国籍を持つシルバーウルフ所属の秋元和也選手が決定しました。秋元選手には対戦相手相手を恐れず真っ向勝負してほしいと思います」

渡部、強敵ピケオー戦に全力注ぐ

前田憲作プロデューサーは渡部vs.ピケオーに「活きのいい2人のカードになって期待している」とコメント 【(C)M-1 Sports Media】

 続いてトーナメント1回戦でピケオーと対戦する渡部が登場。「もともとトーナメント出る気持ちでいたんで(出場が決まって)やってやろうかなという感じです」と挨拶すると、「佐藤選手がトーナメント出場を辞退したって聞いて『俺がトーナメントに出るぞ』って想いがあったんですけど、ピケオーになってふざけんなよというのがありました。でもこうやってピケオーと出来ることになってモチベーションも上がりました」とトーナメントへの意気込みを語る。

 まだ、ピケオーの映像を見ていないというものの「佐藤選手にKOで勝ったということですげえ強いと思う」とピケオーが強敵であることを認めたうえで「ピケオーはデカいしパワーもあってイケイケらしいんで盛り上がる試合になると思います」と激闘を予想。前田プロデューサーも「僕としては気の強い渡部選手がどこまで食らいつていくか? 普段は67kgの渡部選手がどこまで70kgで通用するか? 1回戦から活きのいい2人のカードになって期待しています」と攻撃的な渡部とピケオーの激突に期待を寄せる。

 リザーブファイトからの繰り上がりで、勝ち上がれば最高で1日3試合を戦うことになるが「特に誰がどうこうはない。まずは1回戦を何が何でも勝つ。一つ一つ勝てば結果は出るし、先のことは考えないようにしている」と、まずはピケオー戦に全力を注ぐと渡部。「いつも言っていますけど(見せたいものは)闘争心と折れない心。日本人として大和魂で世界と戦おうと思います」と熱く語った。

秋元「チャンスを待ってたので光栄」

リザーブファイトに抜擢された秋元はK−1初参戦に自信 【(C)M-1 Sports Media】

 続いてリザーブファイトでアダムチャックと対戦することになった秋元が挨拶。秋元はプロキャリア8戦4勝(3KO)とKO数が多いファイターで、3月のKrush後楽園大会でもKO勝利している。今年2試合目でリザーブファイト出場のチャンスを手にした。

 会見前日にオファーを受けて「即答でOKしました。大きい大会で試合をするチャンスを待っていたので光栄です」という秋元。「K−1は大きい大会で小さい時から見ていました。『K−1だから意気込む』という感じではないですが、大きな会場でいい試合を見せられたらなと思います」とK−1の舞台でも魅せる試合をしたいと話す。

 急遽出場が決まった形だ秋元だが「相手の映像を見たのですがサウスポーで、自分としてはうれしかったです。普段の練習ではサウスポーの選手とやることが多く、対策をたくさんやっているので自信はあります」とアダムチャック撃破には自信。「初めて僕のことを見る方々も多いと思うので、秋元和也の名前を覚えていただけるようなビッグな試合を、インパクトを残したいと思います」とK−1初参戦に闘志を燃やした。
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