7.4K-1で左右田がゲーオと再戦「くすんだゲーオには沈んでもらう!」
ゲーオとの再戦が決まった左右田は新日本オカダからプレゼントされたタイトル挑戦権利証をアピール 【(C)K-1実行委員会】
今大会のスーパーファイト第1弾として、K−1 WORLD GP−65kg初代王者ゲーオ・フェアテックスvs.左右田泰臣、木村“フィリップ”ミノルvs.マサロ・グランダーの2試合が決定した。
昨年11月のK−1 WORLD GP−65kg初代王座決定トーナメント決勝で対戦したゲーオと左右田。この試合に勝利して初代王者に就いたゲーオだが、1月の代々木大会では木村にダウンを奪われて判定負け、出場を予定していた4月大会も負傷欠場するなど、トーナメント優勝以降、チャンピオンらしさを見せていない。一方の左右田は4月大会で“65kg日本一決定戦”と言われた久保優太とのスーパーファイトに勝利し、ゲーオへのリベンジのチャンスをつかみ取った。
ゲーオを倒し感動と興奮の雨を降らせる
昨年11月の−65kg初代王座決定トーナメント決勝ではゲーオに判定負け 【中原義史】
「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、オカダ選手と外道選手からプレゼントされた権利証を久保選手から守ることができました。次は当然タイトルマッチだろうと思っていましたが、スーパーファイトという形になりました。最初にオファーを受けた時には『どうしよっかなー』と思いましたが、自分なりに答えが出て納得したので、この試合をやろうと思いました。今、K−1は黄金時代に突入しようとしています。僕がK−1のリングに興奮と感動の雨を降らせようと思うので、しっかり仕上げようと思います」
続く質疑応答で左右田はゲーオのトーナメント以降の試合について言及。「僕が見た試合は木村選手との試合しかないので、何とも言えませんが、ダウンを奪われて負けてしまって、ちょっと残念だったという部分はありました。試合は生ものでやってみないと分からないですが、1月に負けて、4月を欠場して……ゲーオ選手はチャンピオンというよりも、11月のトーナメントで優勝して“ベルトを持っている人”という印象しかない。あれからチャンピオンとしての仕事はしていないと思います」と王者としての不甲斐なさを厳しく指摘する。
逆に左右田は11月にゲーオに敗れて以降「ゲーオ対策というより、年末からゲーオ戦の反省点を修正してやってきた。それが久保選手との試合で少し出せたと思うので、さらにそこをしっかり修正していきたい」と自らの進化に手応え。「K−1参戦当初から言っていることですが、僕がK−1に出るときは必ず会場に感動と興奮の雨を降らせます。チャンピオンになったにも関わらず、スーパーファイトで負けて、負傷欠場で試合に穴を空けてしまう、くすんだゲーオには沈んでもらいます」とゲーオに通告した。
会見に同席したK−1前田憲作プロデューサーは「王座決定トーナメントでは圧倒的な強さで優勝したゲーオ選手ですが、1月の木村戦では不覚のダウンを奪われて判定負けを喫し、4月大会も負傷欠場となってしまいました。しかし傷の状態も良くなり、今回はベストな状態で上がってくれると思います。一方の左右田選手は久保選手との65kg日本一決定戦の位置づけの試合に勝利し、今、最もゲーオ超えに近い選手です。前回の対戦ではゲーオ選手がポイントを取って勝利していますが、左右田選手もボディー攻撃でゲーオ選手を苦しめて、圧倒的に負けていた印象がありません」とゲーオと左右田の間に大きな差はないと予想。
1日3試合のワンデートーナメントではなく、一発勝負のスーパーファイトで対戦することに触れて「お互いにダメージなしの状態で戦えるスーパーファイトでは、前回と同じような試合にはならないと思いますし、新しい展開が生まれると思います。ハイレベルな技術戦を期待しています」と前回とは違う試合になると明言した。
今後の65kg級戦線を占う重要な一戦、王者ゲーオが輝きを取り戻すか? それとも左右田がリベンジを果たして宣言通りに感動と興奮の雨を降らせるか?
木村は野杁をKOしたマサロ・グランダー戦
マサロ・グランダー戦が決まった木村は写真を踏みつけるパフォーマンス 【(C)K-1実行委員会】
「またこうしてすぐにK−1のリングに立てることをうれしく思う。ただすぐに試合に向けて気持ちを切り替えた。ミノルはノイリと同じで、いい選手だが特別な選手ではない。過小評価もしてないし、過大評価もしていない。試合は何が起こるか分からないが、俺はミノルより強い選手たちを倒してきている。ミノルはまたいろいろと言っているようだが、どこで何を言おうと関係ない。言いたいことがあるならリングで拳で語ればいい。俺が誰が強いかを教えてやろう。俺はまだノイリとの試合で100パーセントの力は見せていない。ミノルは心しておいた方がいいだろう」
対する木村は写真撮影用にグランダーの写真を渡されると、それを床に置いて踏みつけるパフォーマンス。グランダーのコメントを受けて、いつもの木村節をさく裂させた。
「他にやりたい選手がいなかったし(グランダーは)ちょうどいい選手だなと思った。まあいろいろと言われちゃいましたが、喧嘩売ってきたからには後悔させるつもりで、二度とリングに上がれない身体にしてやります。100年早いよって。向こうはラッキーパンチって言っているみたいだけど、だったらまたラッキーを起こしますよ。そして俺と試合が決まったことをアンラッキーだったと分からせます。マサロくんはまだ20歳で痛い目を見ないと分からないと思うんで、待っとけよと。野杁戦はそのままいっていたら(グランダーが)完封しただろうし、強い選手ですよ。だからばっちり仕上げて倒しに行くし、マサロが失神してリングで寝ている姿がイメージできています」
俺以外にK−1を任せられる選手はいない
「いろいろと生意気なことを言っていて、ちょっと前の自分を思い出す。うれしいよ、ありがとうマサロくん。なかなか他の選手じゃできないことだから」と上から目線で言い放つと「もし俺がパンチで失神させても『ラッキーパンチだ』とか言いそうだから、2Rが終わったくらいにセコンドからタオルを投げさせたい。そのくらい完封してやりますよ」とKO負け以上の屈辱を味あわせると豪語した。
さらに木村は「俺以外にK−1を任せられる選手はいない。自分がK−1を引っ張って行ってスターダムにのしあげます。他の階級にいい選手もいるけど、見ていて熱くなる選手はいない。K−1のスターは俺しかいない。俺がみんなを幸せにします」と自信たっぷりに語り「前回俺の試合を見た人も、そうじゃない人も、俺の試合はむっちゃ熱い試合になるから。これぞK−1という試合を見せます。K−1ヘビー級やK−1MAXでやっていた派手なぶっ倒し合いを見せるし、俺にはそれができる。俺がK−1を引っ張るという覚悟を見てもらいたい」とK−1の主役は俺だと宣言した。
なおすでに出場が発表されているK−1 WORLD GP−60kg初代王者・卜部功也、K−1 WORLD GP−55kg初代王者・武尊に続いて、第4代Krush−60kg級王者・卜部弘嵩の参戦が決定。3選手の対戦相手は5月12日の記者会見で発表される予定だ。
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