帰ってきたキズナ、復帰戦上がり33秒3 武豊「乗っていて『さすが』だなと」
骨折明けの9カ月半ぶり復帰戦で3着に敗れたキズナ、しかし、その末脚は“さすが”の威力だった 【スポーツナビ】
また、キズナとともに“2強”の一角として1番人気に支持されていた川田将雅騎乗のハープスター(牝4=栗東・松田博厩舎)は中団から脚を伸ばせずまさかの5着。2強が崩れる中、伝統のGIIレースを制したのは、先行2番手から押し切った戸崎圭太騎乗の3番人気ラブリーデイ(牡5=栗東・池江厩舎)だった。良馬場の勝ちタイムは2分11秒5。ハナ差の2着には、藤岡佑介騎乗の4番人気スズカデヴィアス(牡4=栗東・橋田厩舎)が逃げ粘った。
「最後の伸びが鈍ってしまった」
直線大外から伸びてきたキズナ(右)だったが、あと一歩届かず 【スポーツナビ】
もうこの時点で僕は、キズナが間違いなく差し切ると思い込んでいたわけだけど、結果としては差し切れなかった。タイム差なしの、ハナ+クビ差。あれ?と思い、直後にターフビジョンで流れたリプレイを見てみると、最後の100メートルで脚が止まってしまったような印象だった。ブランクは感じないと思ったが、突き抜けられなかった最後のもう一歩が、9カ月半ぶりの影響だったのだろう。
「差し切れるかなと思ったんですけど、最後の伸びが鈍ってしまいましたね」と、武豊も悔しさをにじませながら振り返っている。