走る前にマスターしておきたい!“ほどけにくい”靴ひもの結び方

三河賢文

多くのシューズに設けられている『補助穴』の利用方法は? 【三河賢文】

 新年、明けましておめでとうございます!“走る”フリーライターの三河です。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 2015年に入り、早くもレース出走を控えている方は多いでしょう。私も現時点で、春にかけて10レースほどエントリー済みです。皆さんがベストを尽くし、またマラソンを楽しめるように、引き続き情報をお届けしていきます。

 さて、マラソン大会を走っていれば、思わぬトラブルに見舞われることもあるでしょう。お腹が痛くなったり、脚が痛くなったり。もしかしたら、他ランナーとの接触などが起きるかもしれません。そんな中でよく目にするのが、立ち止まって靴ひもを結び直すランナーの姿。しかし、一度立ち止まってしまうと再び走り出すとき脚が動きにくくなりますし、記録を狙っていればタイムロスになってしまいます。

 そこで今回は、ランナーにおすすめの靴ひもの結び方として『イアン・ノット』をご紹介します。いつも『チョウチョ結び』している方ならば、きっとこれまでより靴ひもがほどけにくくなるはず。競技中の安心にも繋がりますので、ぜひマスターしてみてください。

ほどけにくい『イアン・ノット』の結び方

1)スタートはチョウチョ結びと同じです。左右のひもを一度結んだ状態から始めましょう
2)左右のひもをそれぞれ輪っかの形にし、折った状態で持ちます
3)山になった部分をクロスさせて、真ん中に出来た輪に左右それぞれのひもを通します
4)あとは、それを両方に引っ張れば完成!

 詳しい手順は、以下の動画をご覧ください。
 ひもの先端が縦結びのようになりやすいので、気になる方はちょっと手直ししましょう。遠目にはチョウチョ結びと変わらないように見えますが、走っている最中にほどけるリスクは、大きく削減できるはずです。

ヒールフィットで安定感UP&靴擦れ防止

 さらにシューズの安定感を増すために、ヒールフィットについてもご紹介しておきましょう。多くのシューズには、写真のように足首部分へ『補助穴』が設けられています。縦並びの穴に対し、最後の2つだけ横並びになっている部分です。
 普段履いている靴にも、よく見ると補助穴が設けられていることは多いでしょう。しかし実際に、この補助穴を使用している人は多くありません。
 この補助穴を活用すると、シューズの履き口で足首をしっかり固定させ、ヒール部分の安定感をUPさせることが可能です。足首部分が緩く走行中にシューズが動くと、靴擦れやマメの原因になります。ぜひ、実践してみてください。未舗装路のあるコースでは、特に効果が期待できます。

補助穴の使い方

1)補助穴の外側からひもを通し、靴の外側に輪をつくります
2)輪をつくったひもの先端を持ち、逆側の輪の間に通します
3)輪の間に通したひもを、左右に強く引っ張っれば完了です

 具体的な手順は、以下動画をご覧でご紹介します。
 尚、あまりキツく締めすぎると、走っている最中に足が痛くなってしまうかもしれません。できればトレーニングで何度も試しながら、一番安定感を得られる具合を確かめておきましょう。特に長時間のランニング中には、足がむくんで最初よりキツく感じることもあるのでご注意を!

“ほどけにくい”靴ひもの結び方、ぜひレースで活用してみてください! 【三河賢文】

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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