“秋華”パンドラ新ヒロインに名乗り 3歳牝馬戦線、勢力図は変化したか?

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ショウナンパンドラが秋華賞V、3歳牝馬最後の一冠を手中にした 【スポーツナビ】

 JRA3歳牝馬三冠レースの最後を飾る第19回GI秋華賞が19日、京都競馬場2000メートル芝を舞台に行われ、浜中俊騎乗の3番人気ショウナンパンドラ(牝3=栗東・高野厩舎、父ディープインパクト)が優勝。中団イン追走から直線も最内を鋭く突きぬけ、最後の一冠を手中にした。良馬場の勝ちタイム1分57秒0は、第1回秋華賞を制したファビラスラフインの1分58秒1を1秒1更新するレースレコード。

 ショウナンパンドラは今回の勝利でJRA通算9戦3勝、重賞は初勝利。騎乗した浜中、同馬を管理する高野友和調教師ともに秋華賞初勝。さらに、開業4年目の高野調教師は、今回のGI勝利がうれしいJRA重賞初勝利となった。

 なお、岩田康誠が騎乗した1番人気のオークス馬・ヌーヴォレコルト(牝3=美浦・斎藤誠厩舎)は、外からよく追い込むもクビ差届かず2着に敗れ、二冠制覇ならず。さらに1馬身1/4差の3着には小牧太騎乗の4番人気タガノエトワール(牝3=栗東・松田博厩舎)が入った。

競馬ファンの見る目は正しい

良血開花! 3歳牝馬戦線にニューヒロイン誕生 【スポーツナビ】

 眠っていた素質が、ついに開花した。
「早くゴール板が来てくれと、祈るような気持ちでした。ゴールした瞬間は勝ったと分かったので、本当にうれしかったですね」
 浜中が白い歯を見せた。断然1番人気のオークス馬・ヌーヴォレコルトを振り切っての、堂々1着。3歳牝馬戦線にニューヒロインが誕生した瞬間だった。

 このレース、ショウナンパンドラはヌーヴォレコルト、レッドリヴェールに続く3番人気の支持を集めていた。クラシック出走経験もなければ、重賞も未勝利で連対経験もなし。それどころか、オープン特別の勝利実績もなかった。前哨戦で挑んだ紫苑Sは2着である。それにも関わらず、GI馬2頭に続く3番人気というのは、やや人気先行気味なのでは?

 レース前にそんなことも思いながら僕は、競馬新聞とオッズモニターを交互ににらめっこしていたものだが、いやいや、競馬ファンの見る目は正しい。振り返ってみれば、前走紫苑Sまでの8戦中、6戦で1番人気になるくらいの素質馬。そして父ディープインパクト、伯父にステイゴールド、近親にサッカーボーイがいるという、一線級の良血馬だ。ファンの期待、何より陣営の期待は当初より大きかった才媛。高野調教師が言う。
「血統的にGIを勝っても不思議ではない馬。何とか結果を出したいと思っていたんです」

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