オフィスで簡単エクササイズ(5)ぐっすり快眠するための準備
1日の締めくくりは気持ちよく眠りたい
そんな切なる思いから今回、ダイエットトレーナーとしてテレビ、雑誌などで活躍中の“ダイエット王子”こと小山圭介先生に『オフィスでもできる簡単エクササイズ』を教えていただきました。
5回連載としてスタートしたこのシリーズも、今回がとうとう最終回。最後を飾るテーマは「睡眠」です。これまで、腰痛や肩こり、足のむくみなどの改善エクササイズを紹介してきましたが、その総決算として、やっぱり1日の締めくくりはぐっすりと眠りたい――というわけで、小山先生に快眠を得る方法を聞きました。
姿勢を直すことが第一歩
「1つは日常の姿勢が良くないために、睡眠時にも悪い姿勢のまま寝てしまうんです。だから、寝てる間にもゆがみが取れない。姿勢が悪いまま寝てしまうと、深い睡眠ができないんです」
これまでの4回の連載で、たびたび出てきた姿勢の問題。これは、睡眠にも大きな影響を及ぼしていた。起きているときに姿勢を直すことが、快眠を得るための第一歩。つまり、過去4回紹介してきたエクササイズを仕事の合間に行うなど実践していけば、姿勢の悪さが徐々に解消。そうすることで快眠も得やすくなり、体の状態もリセットされ、健康な肉体に改善されるというわけだ。
運動と入眠儀式をつくることが重要
「ハイキングとかに行って、体をよく動かした日はぐっすりとよく眠れるでしょう? 逆のことを言うと、眠れないのは運動不足だからなんです。ですから、よく眠るためには運動などで体を疲れさせればいいわけです」
といっても、ガシガシ体を動かすのはせいぜい夜の7時〜8時くらいまでがいい、と小山先生。それ以降の遅い時間は、ゆったりとしたヨガ、ストレッチがおススメ。こういったゆったり目の運動をすることで、眠る準備に入る神経に切り替えてあげることが大事だという。
「それと同じことで“こうすれば眠たくなる”という、いわゆる入眠儀式をつくることも大切です。例えばパジャマを着るというのもいいですね。子どものころ、寝る前には必ずパジャマを着たじゃないですか。そうしたら、もう寝る時間が来たということで自然と眠たくなってくる。でも、大人になると、家に帰ってジャージに着替えて、そのまま寝るという生活の人が多い。つまり、切り替えがないんです。ですから、こうすれば自然と寝てしまうという、いわばパブロフの犬のような条件を作ることも、快眠を得るためには大事なことなんです」