夏は夜景サイクリングがオススメ! 「松原渓のスポーツ百景」
【松原渓】
サッカーW杯に興奮冷めやらない毎日
先日、ブラジルに試合を観に行った知人から、写真つきのメールが送られてきた。スタジアムの熱気やサポーターの写真など、現地の熱が伝わってきて、羨ましい!!
W杯は各国が4年間をかけて作ってきた“作品”を競い合う舞台だ。4年間は短いようで長い。すべてのサッカー選手にとって究極の目標となる大会だけに、選手の数だけドラマがある。大会を通じてどんなヒーローが生まれ、どの国が新たなサッカーのトレンドを作るのか、最後まで目が離せない。
ブラジルは国土の大半が南半球にあり、現在の季節は冬だが、広大な国土のため地域によって気候差は激しい。一方、日本は蒸し暑い日が続く。私が毎週末通っている女子サッカーのなでしこリーグでは、6月に入ってから試合中に給水タイムが設けられるようになった。熱中症のリスクを減らし、質の高いパフォーマンスを維持するためには、こまめな水分補給が欠かせない。
夏の夜のスポーツといえば……
水面に映る夜景も奇麗 【松原渓】
でも、私が一番好きなのは、夏の夜のサイクリングだ。目的地を決めずにゆっくりとペダルを回すのもいいけれど、夜風が気持ちのいい日はちょっと遠出したい気分になる。
春のお花見や夏の海、秋の紅葉やグルメの旅……。サイクリングにぴったりな時期とロケーションの組み合わせは数あるけれど、この時期オススメしたいのは「夜景サイクリング」。
私は奇麗な夜景を見に行くのが好きだ。素敵なスポットを見つけるために遠出することもあるし、好きが高じて「夜景検定」の資格に挑戦したこともある。闇に浮かび上がる美しい夜景の変化を眺めながら走るサイクリングには、ドライブや電車とは違った神秘的な魅力がある。
ベイエリアは夜景の宝庫
夜の東京タワーは幻想的 【松原渓】
【松原渓】
道路の上をゆりかもめ線が通っているので、そのレールに沿って走ると迷わない。テレコムセンター駅の横には大江戸温泉があるので、寄り道も大いにあり。台場駅を通り過ぎ、お台場海浜公園沿いの道からは、ライトアップされたレインボーブリッジが奇麗に見える。
帰りはそのレインボーブリッジを渡って帰る。自転車に乗って渡ることはできないので、専用の貸し出し車に乗せて手押しで通行する。料金は無料。ちょっと面倒くさいけれど、格別の夜景が見られる! 潮風をブレンドした夜風が気持ちいい。そして、渡り終えたら芝公園方面へ。帰り道には、ライトアップされた東京タワーや増上寺も見ることができる。
走行距離にして、およそ15キロほどだと思う。このルートの間に、工場夜景、埠頭夜景、パノラマ夜景など、幻想的な非日常の世界が広がっている。まだ明るい夕方ごろに出発すれば、空と海がつながっていくような夕景の色の変化も楽しめる。
橋から見る夜景も美しい
勝どき橋。橋から見る夜景は、風景が水面に映えて美しい 【松原渓】
夜のサイクリングは楽しいけれど、危険も伴う。ライトは前と後ろの2カ所につけて、くれぐれも安全運転を。今年の夏は夜景スポット探検をもっともっと楽しみたい。
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