早くも挫折モード? 宇都宮徹壱の「初めてのジム通い」第2回
【イラスト:鈴木彩子】
還暦を過ぎても現場で働けるように
【Getty Images】
【Getty Images】
今年のブラジル大会は48歳。4年後、2018年のロシア大会は52歳。さらに4年後、22年のカタール大会は56歳。それからさらに4年後、26年の(まだ開催地は未定だが)大会ではなんと60歳! ひゃっはー、還暦だよ、還暦! 赤いチャンチャンコだよ、まいったなあ……(嘆息)。12年なんて歳月は、2002年の日韓大会が「ついこの間の出来事」であったことを思えば、それほど遠い未来ではない。
ならば、これまでの生活習慣を改めるきっかけとして、とりあえずはジム通いを始めることにしよう。そして還暦を迎えた時にも、重たい機材を抱えながら機敏に動ける程度の筋力は維持しておこう。唐突にも思える初めてのジム通いには、実はそうした思いがあったのである。
筋力はついたらしい。しかし体重が……
【Getty Images】
【Getty Images】
10分間のエアロバイクとストレッチ。それからチェストプレス、ローイング、レッグプレス、クランチ。そして仕上げのクロストレーナー。やっていることは変わらないが、それぞれわずかずつ負荷を増やしている。最初は12キロでヒイヒイ言っていたチェストプレスは、21.5キロまでいけるようになった。ローイング(14.5キロ→33キロ)とレッグプレス(43キロ→88キロ)も同様。しかも10回×2セットだったのを、今では3セットこなせるようになった。またクロストレーナーも、当初の20分から倍の40分まで伸ばし、300キロカロリーを消費できるようになった。週1回、2カ月弱のトレーニングで、それなりに筋力はついてきたように感じる。
達成感がないままトレーニングを続けるのは難しいし、具体的な改善が見えてこないと疑心暗鬼にもなりかねない。いや別に、今さら逆三角形の体型になろうなどと大それたことは考えていない。ただ、適正とされる72キロくらいには体重を落ち着かせたいのだ。ひょっとして、今のトレーニングを続けていては、それさえも難しいのだろうか?
「自分自身が変わるために」今年から始めたジム通い。だが、早くも挫折モードの危機に直面してしまった。果たして当連載は、ハッピーエンディングを迎えることなく、あえなく終了となるのだろうか? とりあえず、来週に設定してもらったカウンセリングの結果を受けてから、何かしらの決断をしようと思う。
<とりあえず、つづく>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ