藤田俊哉「幸せなサッカー人生だった」=現役引退会見 ヨーロッパで指導者を目指す

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自身の現役生活を振り返るとともに、将来への意気込みを語った藤田 【写真は共同】

 現役引退を表明した元日本代表MF藤田俊哉が3日、東京都内で記者会見を行い、18年間に渡った現役生活を「本当に幸せなサッカー人生」と振り返った。

 今後は指導者となるためにS級ライセンス取得を目指す。また、来年6月以降はオランダに渡り、吉田麻也とカレン・ロバートが所属するVVVで指導者としての経験を積む予定となっている。藤田は「指導者としてヨーロッパで勝負したい」と、新たな人生への意気込みを語った。

 清水商高から筑波大を経てジュビロ磐田に入団した藤田は、3度のリーグ優勝に貢献。2003年にはオランダ1部リーグのユトレヒトに移籍を果たした。1995年に日本代表に初選出され、24試合に出場して3得点を挙げている。

サッカーに感謝することばかり

 本当に幸せなサッカー人生を送らせてもらったんですが、引退することを決めました。(今後は)オランダのVVVフェンロで将来的に監督を目指そうと思っています。最後はたくさんのクラブからオファーをいただき、かなり悩みましたが、自分は将来、ヨーロッパで監督をしたいという気持ちの方が強かった。その結果、この決断に至りました。

 今まで素晴らしい環境でサッカーをやらせてもらいました。携わったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。どれだけ感謝の言葉を伝えたらいいのか分からないくらい、幸せなサッカー人生でした。今日もこうやって現役時代からお世話になった方々がたくさん来てくださって、僕は本当に幸せです。サッカーに感謝することばかりで、ここまでサッカーをやってきて、あらためてよかったなと。幸せなサッカー人生だったなと思います。

 今後につきましては、これまで学んできたことを今後に生かし、指導者としてもう一度勝負したいと思っています。以前からVVVのハイ・ベルデン会長に自分の将来的なプランを話す中で、オランダに渡って厳しい環境に身を置いて、その中で勝ち抜いて欧州で監督を目指してみるのもいいんじゃないかという言葉をもらいました。

 そっちで勝負して、将来日本に帰ってきて代表監督を目指すのが自分にとっても素晴らしいことですし、また日本のサッカー界にとっても、これだけ選手がヨーロッパに出て行く時代になって、僕らのような選手あがりの指導者を目指す男たちが、そういう舞台で羽ばたくこともやりがいのあることだし、サッカー界全体のレベルアップにつながると思います。

 理想を掲げて、それを具現化して、実現するっていうのは、6年間やらせてもらった選手会長で学ばせてもらったことです。今後につきましても、理想を高く掲げてそれに向かって綿密に準備をしてゴールまでたどり着く、今までつちかってきたことを指導者になってもやりたいなと思ってます。

オランダ・VVVで経験を積む

 具体的に言いますと、8月25日からS級ライセンスを取りにいきます。それで1年間日本で自分のスキルアップに努め、指導者の準備を進め、来年の6月以降にはVVVに渡ってヨーロッパでの指導者をスタートさせたいなと思っています。これからの道のりは険しいと思いますけど、非常にやりがいがある挑戦だと思います。選手のときとこれはまったく同じだなと思いますが、どんな時でも挑戦する気持ちを忘れずに進みたいなと思います。

 僕は17年ですか?(※実際は18年) それくらいの年数をさせてもらって、とにかく感謝の気持ちがまずあるのと、やめる決断をした時にあまりしんみりするのではなく、ここから自分はどういう道に進んで、どういうことをしたんだっていう強い意志も持ち合わせた引退会見、再出発会見に今日がなればいいなと思いました。

 今後も今まで通り、自分の考えを強く持って、一生懸命サッカー界のために、自分のために努力していきたいなと思いますんで、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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