「目の前の1試合にいかに勝つか」。苦境脱出へ。キャプテン・堀越康介が帰ってくる
ただ、光明はある。頼もしい男が帰ってきたからだ。第7節以降、足の故障で欠場が続いていたキャプテン堀越康介がついに復帰を果たす。堀越不在の4試合、東京SGの成績は1勝3敗。この結果だけを見ても“キャプテン”の存在がいかに大きいかが分かる。
「チームが苦しい状況でプレーできなかったことはもどかしかったです。やっと戻ってくることができたので、自分の持てる力を出すだけだと思います」
もちろん、欠場の間も手をこまねいて見ていただけではない。試合を外から見て気付いたことはリーダー陣やチームスタッフとも話し合いながら過ごしてきたという。具体的に、どんな課題が見えたのか。
「マインドの部分がチームとして足りていなかったです。チームのみんなにも言いましたが、『もう一回、自分たちの立ち返る場所を思い出そう』と。僕たちはこれまで、どのチームよりもハードワークをするし、泥臭いプレーを徹底してきたはず。もうきれいなラグビーはいらないから、もう一回、自分たちでその原点を徹底していく。その結果として、僕たちのDNAである『アタッキングラグビー』も表現できるはずです」
そんなチームを支えるべく、個人としても期するものがある。
「僕ができることは、体を張り続けること。いま、セットピースなど大事な場面、勝負どころでのミスが多くなっているのは確か。僕が入ることでそういった部分を修正していきたいですし、逆にそこからビッグチャンスも生まれるはずです」
プレーオフトーナメント出場を目指し、ついつい順位ばかりを気にかけてしまいがち。だが、いまの東京SGにとって気にかけるべきは順位ではない、と話を続ける。
「いまの僕たちは、優勝を目指す、プレーオフトーナメントを目指すという以前の話。目の前の1試合にいかに勝つか。そこにチームとして100%コミットすることが重要です。自分たち自身を信じて試合に臨んでいきたいです」
(オグマナオト)
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