セレッソ大阪【YBCルヴァンカップ 1stラウンド 1回戦 C大阪vs.讃岐】JリーグYBCルヴァンカップ・1stラウンド1回戦。横浜FC戦の敗戦を真摯に受け止め、カップ戦から再スタートを切る
ここまでリーグ戦は6試合を終えて1勝2分3敗。開幕戦こそガンバ大阪を5-2で破る最高のスタートを切ったが、以降は勝利を手にできず、前節終了時で18位と下位に低迷。厳しい新体制での船出となった。もっとも、目指している攻撃的なサッカーを表現できている試合や時間帯もあり、全てを悲観的に捉える必要はない。前節こそ無得点に終わったが、6試合で10得点とネットを揺らすこともできている。何より、指揮官が目指すアタッキングフットボールを表現する上で重要なのがメンタル。「攻守においてアグレッシブに戦うことが大事。そこが欠ければチームとしてもうまくいかない」(登里)と、前向きな姿勢を失っては、縦への矢印も生まれない。あくまで下を向かず、勇敢に戦うことが大切だ。もちろん、改善すべきことも明確にある。今シーズンは再現性のある失点が多いが、まず修正したいのが、相手にサイドへボールを運ばれた時の対応だ。特に3バックを採用するチームのウィングバックに手を焼いており、こちらのサイドハーフが下がって見るのか、サイドバックを押し出して全体が横にスライドするのか、ファーストディフェンダーをしっかり決めることが重要だ。また、クロス対応も含め、中に人数は揃っている状況でやられているケースも散見されるだけに、選手同士で声を掛け合い、人に行く部分とスペースを埋める部分をハッキリさせることも必要か。いずれもしても、横浜FC戦の敗戦を真摯に受け止め、このカップ戦からしっかりと再スタートを切りたい。
(文=小田尚史)
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