2025年 J1リーグ第2節 セレッソ大阪 VS 湘南ベルマーレ マッチレビュー
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたおかさんによる記事です。】
負け!!!悔しい!
先週は気持ちよく吹田から帰りましたけど、今週はしょんぼりしながら帰りました。
スタメンhttps://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2025022209/summary?gk=2
【おか】
セレッソは第1節からスタメンは変えず、今節に挑みました。大阪ダービーはスタメン全員が躍動してたのもあり、スタメンを変えないのは当たり前でしょうね。
前半は第1節で見えたショートパスで相手を切り裂くセレッソは湘南に封じ込められていた印象です。
【おか】
特にサイドバックへボールが渡った後の湘南は、圧力を強めて向かっていきます。WBの畑は奥田に向かってプレスします。最終ラインはボールサイドにスライドし、4バックを形成します。前線の鈴木・福田・平岡・小野瀬はボールサイドの逆は捨て、中央を固めながらボールサイドへスライドします。更に奥野は北野に対してマンマークで対応し、ボールの出口を封じ込めます。
また、セレッソは奥田とルーカスの距離が遠いかつ、ルーカスと鈴木淳之介の距離は近いため、パスを出しても相手のSB化している鈴木淳之介のプレスにあってしまい、なかなか前進することが出来ません。
【おか】
片方のサイドで詰まると、逆サイドへ展開しようとするが、セレッソの選手が立ち位置に立つより、湘南の選手のスライドが速いため中央のパスコースは相変わらず塞がれたままです。ここでも、SBとWGの距離が遠いため先ほど同様の結果になります。
【おか】
前から捕まえに行く湘南は、裏のスペースは大きく空いていましたが、そこへのパスは全体的に少なかったです。選手のコメントにも出てました。手前に来るなら、奥を使う。小菊セレッソ時代は手前手前に注力を割きすぎて、ゴールはどこにあるのか?センターサークルなのか?と感じてしまう試合が2023年から多くありましたが、この前半でも同様の感想を持ちました。
とにかく、セレッソはファーストディフェンスの攻略に苦しんだ前半でした。
守備の方法はハットンが湘南の3バックを1人で見る形を取り、北野は奥野をマンツーマンで監視しました。北野対奥野はずっと行われていました。
【おか】
ハットンはそのままボールが出たサイドの選手に対して逆サイドへ振られないようにプレスをかけます。
【おか】
ハットンがサイドに限定した後は、ルーカスや阪田が湘南のWBにパスを出させないようにWBへのパスコースを切りながらプレスをかけます。仮に、WBへパスが出された場合は、舩木や奥田は湘南のWBまでプレスをかけます。
ここで慌てないのが今年の湘南です。
【おか】
外切りしてくるルーカスに対して、鈴木淳之介はドリブルで運び、畑へパスを出す選択肢を増やします。それに対して、奥田は畑に対してプレスをかけますが、奥田が空けたスペースに対して福田が飛び込むシーンが何度か見られました。
【おか】
どちらかのサイドへ圧縮をかけた後も湘南は、3CBは逆サイドへ展開する準備はバッチリでした。 鈴木雄斗は逆サイドの畑へ蹴られるキック精度を持ち合わせていますし、湘南のCB陣は出来るだけ速く空いている逆サイドへ展開をしました。
対してセレッソは、圧縮後の中央や縦のパスコースは制限をかけているが、サイドに渡った後に刈り取るということはあまり出来ず、簡単に逆サイドへ運ばれました。また、ハットンは3CBを全て1人で見ることになっているので、サイドにハットンが守備で流れてしまうと、3CBにはなかなか圧力をかけられない状況になってしまいました。
後ほど取り上げますが、後半は選手と立ち位置を変更し攻撃がスムーズにいきました。実は前半から選手が主導で行っていたのか、指示があったのかは不明ですが、ピッチ上で後半からの布石が表れていました。
前半8分30秒~
【おか】
北野は奥野からマンツーマンで対応され、香川・田中にはうまくボールが入らない状況で数回に渡り、舩木や奥田がインサイドに入り、相手の目線をずらす作業を行っていました。
前半23分15秒~
【おか】
このシーンも舩木が内側に入り、中央の出口を増やしました。北野が無効化されている以上、別の選手が中央へ入ることで湘南の選手が捕まえられない状況を前半から作り出しました。
【おか】
セレッソは前半、湘南の3CBに自由にボールを展開されたのでハットンと北野で3CBに圧力をかけました。前半と同様、中央へのパスコースを制限しながらプレスをかけ、サイドへ展開させます。サイドにボールが渡れば、柴山とルーカスがプレスをかけ、ボールを奪いに行きます。
この後から湘南は徐々にボールを失い始め、後半はずっとセレッソがボールを握るようになりました。
【おか】
後半頭から、奥田と舩木は内側でプレーを選択するシーンが増えました。2失点目直後からブエノと中島を投入後、ブエノ・北野・奥田・舩木・田中の5人が中央破壊部隊として結成され、湘南の中盤3枚に対して、人数差を生み出しました。特に、奥田・舩木を捕まえにくい選手が湘南にはおらず、湘南の選手が出るとブエノや北野が空いてくるという現象を作り出しました。
【おか】
前半に出した布石は、後半では如実に現れています。インサイドにSBの選手が取り、湘南の選手の目線をずらしたいという意思が出ています。
前半ではセレッソのオフザボールの動きが多くなく、湘南の選手が捕まえやすい状況になっていました。しかしながら後半は、中央の人数を増やし、とにかくスペースへ動く→空いたスペースには他の選手が入り込むということを繰り返し、湘南のボールの奪いどころを限定させないようにしていた印象です。
上門が後半残り僅かで投入され、守備的な位置での起用ということもあり「かわいそう」「それなら中村をベンチに入れるべき」などの声が挙がっていましたが、上門の起用方法には明確な意図があったのではと考えます。中村がベンチにいないのはケガなのか序列なのかは分かりませんが・・・
【おか】
湘南は時間が少なくなるにつれ、店を閉じていきました。ラインもそこまで上げず5-4のブロックを組むことで中盤のスペースを消しました。奥田は後半から内側に立ち位置を変えたが、押し込んだ状態でボールを持ってもパスの引き出しが得意な奥田にとっては、なかなかスペースが見つからず苦労していた印象です。
【おか】
上門投入後、舩木・畠中・進藤の3バックにセレッソは変更しました。奥田は上下動が体力的に苦しい状況でもあったため、上門がそこを埋める形を取ったと思います。(チアゴはそこまで戻らなかったけど・・・)ルキアンが1人で前残りしていたので3人で守れると判断したのでしょう。
奥田もミドルシュートは持っていますが、体力的にもそこまでパワーが残っていないでしょう。そこで上門の飛び道具、ミドルシュートを狙って入ったら御の字!打たなくとも、湘南の選手が警戒して前に出ざるおえない状況を作り出すことで中央のスペース無理やりこじ開けようとしたのではないでしょうか。
「上門かわいそう」などの意見もありましたが、上門の長所を生かした起用だと筆者は考えます。
次節も3バックの柏です。攻撃に詰まったパパスセレッソはどのような攻撃を見せてくれるのか。また、2試合連続2失点の状況をどう解決するのか、まだリーグ戦は始まったばかりですが、1つの正念場を迎える予感がします。