久保は途中交代、レアル・ソシエダはFCミッティランに5−2で勝利

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ヨーロッパリーグベスト16進出決定!

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)ノックアウトフェーズ第2戦、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)ホームにFCミッティランを迎えた。アウェイでの第1戦を1−2で勝利しアドバンテージを持ってこの一戦に臨んだ。日中は20度を超え春を通り過ぎて夏を感じさせる陽気に包まれたサン・セバスティアンもキックオフの午後9時には気温も落ち着き最高の環境でのキックオフとなった。

 日曜日のリーグ戦レアル・ベティス戦で出番のなかった久保は先発復帰。序盤から起点となり、バレネチェアへのパスで好奇を演出する。そしてキックオフからわずか5分、思わぬ形でラ・レアルが先制する。主将マック・ベッツがバックパス処理時に滑ってしまい転倒。相手のミスの見逃さなかったブライス・メンデスがボールを奪い、無人のゴールへシュートを流し込む。

 先制点の勢いそのままに攻め込むラ・レアルはミッティランを押し込み、多くのシュートを浴びせる。18分には流れるような連携からバレネチェアの折り返しをスチッチが決めリードを広げる。このままラ・レアルがホームで得点を重ねるかに思われたが、24分のブクサのPKにより流れが一変する。また、スビメンディの不在からか中盤での攻撃の組み立てにも苦慮し、ついに38分にオソリオに同点弾を許してしまう。

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 序盤の”楽勝ムード”から緊張感が増していくピッチ、ホームで勝利しベスト16進出を目指すラ・レアルは再びリードを奪うべく猛攻を仕掛け、ブライス・メンデス、バレネチェアのシュートが次々とミッティランゴールを襲う。そしてアディショナルタイム、久保のCKからのこぼれ球を狙い澄ましたシュートでゴールに突き刺したのはスチッチ。ラ・レアルはクロアチア代表MFの得点により前半を3−2で終える。

 勝利を確実なものにするべくピッチに戻ってきたイレブン。しかし、立ち上がり直後のプレーでリードの立役者スチッチが負傷により交代を余儀なくされる。67分に久保が退いた直後、ダニ・シルバの振り上げた足がスベルディアの腹部を直撃。このプレーで同選手は一発退場となり、ラ・レアルが数的有利を得る。さらに73分にはオヤルサバルがジュニーニョに倒され自ら得たPKを決め勝利を大きく手繰り寄せた。

 残された時間をコントールし、次ラウンドへの扉に手をかけたラ・レアル。この日の勝利に花を添えたのは終盤に途中出場したザハリャンとオスカルソンのコンビ。左サイドからのロシア代表のクロスを中央で合わせたオスカルソン。9番の得点に沸くレアレ・アレナ。終わってみれば今季公式戦最多得点タイとなる5点を決め試合を締めた。

 ホームでの連戦となる次戦は23日、レガネスと対戦する。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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