首位打倒の象徴として大抜擢。偉大な先輩から受けた“英才教育”の成果を見せる

横浜キヤノンイーグルス 武藤ゆらぎ選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

前節の敗戦で連勝が4でストップした横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)は今節、首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)とのホストゲームに臨む。キックオフは2月16日(土)14:30。試合会場は秩父宮ラグビー場だ。

前節の逆転負けを外から見守るしかなかったスタンドオフに絶好のチャンスが巡ってきた。今季無敗で首位を走る埼玉WK戦での大抜擢。沢木敬介監督は“打倒ワイルドナイツ”の象徴として、武藤ゆらぎを先発メンバーに送り出す。武藤にとって、今季初のメンバー入りが首位チームとのビッグマッチ。第7節まで消化した時点でメンバーに絡めない時期を過ごしてきたが、武藤本人は決して下を向かなかった。
「メンバーに選ばれない状況に不満を持つのではなく、ハングリーさを抱きながら、常に自分に焦点を当てて、練習に取り組んできました」真摯に練習に取り組めばきっとチャンスはつかめるに違いない。

そうした信念を胸に奮闘してきた武藤の隣には、常に田村優の姿があった。全体練習後の自主練習では、ともに大半の時間を過ごし、田村の経験やスキルを伝授されてきた。日本を代表するスタンドオフからの薫陶は、武藤の糧として体に刻まれている。武藤は言う。「一緒に練習すればするほど、優さんのすごさを感じています。ラグビーIQを筆頭に一つひとつのスキルも素晴らしいですし、派手なことはあまりしませんが、ベーシックな部分を大事にされています。今までの自分はラグビーのベーシックな部分をどこかごまかしながらやってきましたが、そのツケがいまになって浮き彫りになっています。優さんからは日々学ぶことしかありません」
“英才教育”の講師役である田村からは「特別なことをするのではなく、練習でやってきたことを100%出せばいい」と背中を押された。大先輩からの助言を原動力に、首位チームへ挑む武藤はこう腹を括っている。「この場面で起用されることにプレッシャーは掛かっていますが、楽しみたいですし、ゲームコントロールの部分は、イーグルスに来て成長していると思っています。あとは自分の強みであるスペースへ仕掛けるランニングを発揮したいです」
(郡司聡)
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