ボートレース戸田では「G1第70回関東地区選手権」が9日から開催されている。10日は予選2日目が行われ、後半9Rからは1号艇が立て続けに敗れて万舟券が3連発だった。11Rでは3コースから三角哲男がまくり差しで勝利。大外6枠の福島勇樹が2着に絡んだこともあり、3連単は3-6-4で5万2420円の80番人気と大穴決着。

　高配当に沸く流れで迎えることとなった12R「ウインクドリーム」は、1枠1コースに昨年当地のSGボーレースクラシック覇者の毒島誠(群馬出身・群馬支部41歳)【冒頭の写真】が構えた。1号艇苦戦の流れではあったが、ここは毒島が貫禄を示す逃げ切り勝ち。2着には土屋智則が2周1マークで内粘る齊藤仁を差しさばいて入った。3着は競って佐藤翼。3連単は1-3-2で720円の2番人気と今度は超本命決着だった。

　勝った毒島は「初日がまったく止まらなかったので、手前はだいぶ放りました」という丁寧さに比重を置いた1マークのターンではあったが、旋回出口ではウイリーもかかった美しい逃げ切り勝ち。ただ、モーターの仕上がりには本体整備を施して挑んだ2日目も初日同様に思案顔。「(整備をして)こっちの方がいいけど、プロペラはかなりいろいろなところをやったが少し良くなったくらい…。答えが出なさそう。(マッチングしている感覚は)ゼロですね」と厳しい状況を語っている。

　それでも「明日からも精一杯頑張りますので、精一杯の応援をよろしくお願いします」と最後はファンへ笑顔を向けて、3日目以降の健闘を誓った。ここまで成績は3、4、1着。3日目は前半5Rが6号艇、11Rが3号艇。万全という舟足ではないだけに、特に前半の6枠戦は今節の要所となりそうだ。

　ドリーム戦2戦を終えてのシリーズ全体のポイント状況だが、得点率トップは2日目のウインクドリームを2着と好走した土屋智則(群馬出身・群馬支部40歳)【写真上】。ここまで3走オール2連対の活躍。今節は姉の土屋千明との同時参戦で、その姉の千明はエース47号機とのコンビ。姉弟そろっての予選突破へ向けて気合も入っている。

　予選得点率2位タイは尾上雅也と須藤博倫。関浩哉、桐生順平が4位タイ。今泉友吾が6位とここまでが現状のベスト6。初日のウインビードリームを逃げて勝った地元の大エース桐生順平は、ここまで1、2、3着と安定した成績。機力は中堅上位レベルだが、さすがのハンドルワークで成績をまとめている。3日目は12R3号艇の1走。昨年当地でSGボートレースダービーを制した思い入れも深い枠番で熱戦を見せてくれそうだ。

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