ボートレース江戸川の「ヴィーナスシリーズ・Yes！銀座高須クリニック杯」（2月4日～9日開催）が終了した。優勝戦は向かい風6メートル、向かい潮30センチ、波高10センチのコンディションのなか安定板使用で行われ、1号艇の今井裕梨（群馬出身・群馬支部40歳）【写真2枚】が快勝。1コースからコンマ12の好スタートで逃げ切った。2着に3号艇の寺島美里（福島出身・東京支部）、3着に2号艇の黒澤めぐみ（神奈川出身・東京支部）が入り、3連単1-3-2で1040円の3番人気となっている。

　勝った今井は昨年5月の鳴門ヴィーナスシリーズ以来となる約9カ月ぶりの優勝で通算5V。江戸川では初優勝となった。

　今節の今井は1･1･2･1･1･1･1･1･1･1着。手にしたモーター29号機は2連対率44位で、今節使用46基のなかで下から3番目という低勝率機だったが、初日に5コースまくりと2コース抜きで2連勝を飾って不安を払拭。初日12Rでは1分50秒8の快速タイムも出した。すると勢いは止まらず、2日目後半から3コースまくり差し、1コース逃げ、3コース抜き、1コース逃げ、6コース抜き、1コース逃げ、1コース逃げで怒涛(どとう)の7連勝。10戦9勝の準パーフェクトVという圧勝劇になった。ちなみに今井はこれまで連勝の自己ベストが4（※2011年1月の尼崎オール女子戦で記録）だったが、一気に3つも更新している。

　表彰セレモニーで今井は「優勝戦1号艇できっちり逃げたとがなかったので(抜きVが2回)、ホッとしました。3番の子がすごい握ってきたなと思いましたが、風を信じて落として回りました。足は確実に節イチだったと思います」と語った。

　今井はこの1節間で209万円（優勝賞金100万円）も上積みし、今年の女子賞金ランキングは一気に5位(9日19時現在)まで浮上。1位浜田亜理沙、2位遠藤エミ、3位實森美祐、4位平高奈菜に続く位置まで上がってきた。

　今井は今期に入って9節走って5優出1Vと近況絶好調。そして迎える次節は浜名湖PG1第1回スピードクイーンメモリアル（2月19日～24日開催）の大一番だ。この勢いで大暴れしても不思議ではないだろう。これまで記念レースは5回出場（レディースチャンピオン4回、関東地区選手権1回）しているがいずれも予選落ちに終わっているだけに、まずは記念初準優出を狙いたいところだ。

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