ボートレース三国の「G1第68回近畿地区選手権競走」(優勝賞金630万円)は2日、開催初日を終了。この日は4～7メートルの追い風で、6Rから安定板が装着された。

　モーター調整とスタートの難易度が上がったコンディションの中、追い風4メートルで初日12R「日本海ドリーム」が行われ、吉川元浩(兵庫出身・兵庫支部52歳)【写真下】が2コースからコンマ02で一気のまくり切り。2着はまくり差した上條暢嵩、3着は1コースで残した今垣光太郎。3連単2-3-1は5200円の17番人気だった。

　勝った吉川は前検こそ行き足や回り足の調整途上だったが、レースではしっかりと修正。展示タイムの6秒73は6人でトップだった。「思ったよりタイミングが速かったですね。整備してピストンリングを交換(2本)して、プロペラ調整をして、いい方向にいきました。バランスが取れている」。今後、大寒波襲来の予報もあり日々の調整は必須だが、パワーアップのベースはできた。

　馬場貴也(京都出身・滋賀支部41歳)は初日5Rで3コースから一気のまくり勝ち。後半10Rも4コースカドから今度は二段まくりで快勝。風を気にして慎重なターンだった他艇をよそに、大胆に握って結果を出した。馬場は「初日は2走ともツイてましたね。後半は安定板も付きましたが、グリップ感はうまく合わせられたと思います。久々の連勝発進でうれしい」。2日目はドリームの12R1号艇。無傷の3連勝なるか。

　先日のG2レディースオールスター(常滑)のファン投票中間発表で、暫定1位となったのが西橋奈未(石川出身・福井支部28歳)【写真上】。初日4Rでは2コースから「慎重になった」とはいえコンマ11のスタートで差し切り勝ち。「めっちゃうれしいです。1マークでハンドルを切り直しましたが、出足が力強かった。プロペラは合っていなかったんですけどね。乗りにくさを解消したいです」と話した。まだ試運転とレースでの体感にずれがあるようだが、その差を埋めればいよいよ本格化か。2日目の出番は2R5号艇、7R3号艇の2回乗り。冬場の地元水面を熟知しているだけに、楽しみだ。

　2日目のメインは、馬場貴也が3連勝に挑戦する12Rの「東尋坊ドリーム」 。

＜三国 2日目 12R 東尋坊ドリーム＞
1枠　馬場　貴也（京都・滋賀）
2枠　松井　　繁（大阪・大阪）
3枠　萩原　秀人（福井・福井）
4枠　下出　卓矢（石川・福井）
5枠　丸野　一樹（京都・滋賀）
6枠　稲田　浩二（兵庫・兵庫）
※()内は出身・支部の順

　馬場貴也は同体スタートなら先マイは必至。4コースカド下出卓矢の攻めさえ止めれば、逃げ切る可能性は高い。相手探しで面白いのは大外の稲田浩二。初日はスロー2走とも2着だったが、道中の踏ん張りが利いた走りは見どころがあった。

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