ボートレース大村（ナイター開催）の「G2ボートレース発祥地記念 第28回モーターボート誕生祭」（優勝賞金490万円）は28日、2日目を開催した。

　初日と同じく対岸からの横風が強まった9Rからは安定板を装着。1コースは初日と同じ7勝と大村にしては物足りない勝ち星だったが、2着も4本あって2連対は11回。3連単の万舟券は1コースが舟券の圏外に去った6Rの1本のみで、比較的順当決着が多かった。

　2日目の主役は佐藤翼（埼玉出身・埼玉支部36歳）【冒頭の写真】。今節のメンバーでは瓜生正義と2人、昨年の住之江グランプリに出場したGP戦士。6号艇だった初日12Rの「発祥地ドリーム」では6着と大敗してしまったものの、2日目は5Rを2コース差し、10Rは3コースからのまくり差しで連勝ゴールと見事な反撃。「初日は出足がなかったが、後半は安定板がついてもターン回り、グリップが良かった。いい方向にきている」とパワーアップに成功。1号艇なしの連勝はポイント面でも非常に大きく、予選トップ争いには間違いなく食い込んできそう。

　2日目12Rで瓜生正義の1コース戦を、3コースからのまくり差しで仕留めたのが渡邊和将（岡山出身・岡山支部34歳）【写真上】。初日も1コース戦で勝利しており、これで2戦2勝と負けなし。初日にもう1つだった手応えもピストン交換などの整備に着手して「全体的に力強くなった」と上向いた。予選残り2日間は外枠が中心になるが、ダッシュ戦にも威力があるタイプ。このままシリーズを引っ張るかもしれない。

　若手では若林義人（静岡出身・静岡支部26歳）【写真上】が3戦2勝のオール3連対と好走中。G2以上のグレードレースはまだ4回目の出場とキャリアは浅いものの、2期連続でA1級をキープしている静岡支部期待の若手。出足関係には好感触を得ており、3日目以降もダークホース的な存在として暴れるか。

　もう1人、白神優も日またぎの連勝を決めて3戦2勝の活躍。佐藤翼と同じく3、2号艇からの白星奪取なのは価値がある。西野翔太は3戦オール2着。瓜生正義、原田幸哉、秦英悟、海野康志郎、秋山直之、中田竜太らはオール3連対をキープ中。

　逆にダブルエース機を手にして注目を集めている室田泰史と池田雄一はリズムに乗り切れず、得点率は室田が34位タイ、池田は45位と苦戦している。