<重賞レース分析>金盃は、負担重量や前走距離を重要視!

東京シティ競馬
チーム・協会
1月29日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第69回金盃(SII)が実施される。
南関東所属のトップホースが激突する古馬長距離路線のSⅡ競走で、大井競馬場で施行される年明け最初の重賞であると同時に、日本国内のダート重賞としてはもっとも長い距離(2,600m)のコースで施行されるレースだ。
ここでは金盃過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第69回 金盃(SII)
発走日程:2025年1月29日(水)16:40発走
距離:2,600m

第68回優勝馬:ランリョウオー号  【東京シティ競馬】

■4番人気以内の馬が優勢も……

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気別成績を見ると、4番人気以内の馬は[7-4-8-21](3着内率47.5%)、5~12番人気の馬は[3-6-2-69](3着内率13.8%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-32](3着内率0.0%)となっている。上位人気馬がそれなりに優秀な3着内率をマークしているとはいえ、人気薄だった馬の好走例も決して少なくはない。

■「船橋」勢や「川崎」勢の3着内率が高い

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[2-1-0-19](3着内率13.6%)、「船橋」の馬は[4-2-5-18](3着内率37.9%)、「大井」の馬は[3-6-5-84](3着内率14.3%)、「川崎」の馬は[1-1-0-1](3着内率66.7%)となっている。3着内数は「大井」所属馬が最多だったものの、3着内率の高い「船橋」所属馬や「川崎」所属馬にも注目しておいた方が良さそうだ。

■比較的重い負担重量を課された実績馬が中心

【負担重量別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

負担重量別成績を見ると、56.0kg未満の馬は[1-2-2-50](3着内率9.1%)、「56.0kg」の馬は[6-4-5-60](3着内率20.0%)、56.0kg超の馬は[3-4-3-12](3着内率45.5%)となっている。
なお、第65回(令和3年)以降の過去4年に限ると、54.0kg以下の馬は[0-0-0-21](3着内率0.0%)、54.0kg超の馬は[4-4-4-26](3着内率31.6%)である。これまでの戦績に応じた負担重量を課される別定競走だが、比較的軽い負担重量を課された馬は過信禁物と見るべきだろう。

■前走の着順が良い馬ほど信頼できる

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-5-7-40](3着内率28.6%)、5~12着の馬は[6-5-3-73](3着内率16.1%)、13着以下の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。
なお、第61回(平成29年)以降の過去8年に限ると、4着以内の馬は[3-4-7-30](3着内率31.8%)、5~8着の馬は[5-4-1-36](3着内率21.7%)、9着以下の馬は[0-0-0-29](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。基本的に前走好走馬が強いレースと見ておきたい。

■前走の距離がポイント

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,900m以下の馬は[1-4-0-48](3着内率9.4%)、1,900m超の馬は[9-6-10-74](3着内率25.3%)となっている。
なお、第64回(令和2年)以降の過去5年に限ると、2,000m以下の馬は[1-2-0-39](3着内率7.1%)、2,000m超の馬は[4-3-5-21](3着内率36.4%)である。近年の傾向を重視するならば、前走が2,100m以上のレースだった馬を高く評価したいところだ。

■前走で上位人気に推されていなかった馬は不振

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、6番人気以内の馬は[10-6-8-64](3着内率27.3%)、7番人気以下の馬は[0-4-2-58](3着内率9.4%)となっている。直近の競走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておくべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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