B1・B2の成長株を紹介! 昨シーズンから平均スタッツを大きく伸ばした選手5選
昨シーズンと比べて個人成績が大きく向上している選手を紹介 【(C) B.LEAGUE】
※記事中のデータはB1第17節、B2第17節終了時点のもの
■小酒部泰暉(アルバルク東京)
今シーズンは3ポイントシュート成功率が大きく向上している小酒部泰暉 【(C) B.LEAGUE】
その確率はB1第17節終了時点で「45.2パーセント」と、昨シーズンの「32.1パーセント」という記録から実に13.1パーセントも向上している。平均の成功数が規定に0.1本届いていないためランキング入りこそしていないが、B1 2位に相当する成功率。個人としては成功本数「42本」(93本中)で、昨シーズンの「45本」(140本中)を今にも超える勢いだ。
2022年から日本代表候補に選ばれながらも、コンディションが合わず未だ日の丸をつけた経験はない。しかし、新たな武器を身につけた小酒部に対し、日本代表デビューを望む声が増えることは想像に難くない。
■佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)
前半戦を終えてアシストランキングトップタイに立つ佐々木隆成 【(C) B.LEAGUE】
アシストの好調ぶりは開幕当初から見受けられ、第2節シーホース三河戦では2試合連続でキャリアハイタイとなる12アシストを記録。第5節の茨城ロボッツ戦でも2試合連続2ケタアシストをマークすると、第13節には強豪のアルバルク東京相手に12得点10アシストとダブルダブルを達成する活躍でチームを勝利に導いた。
11月には日本代表の一員としてモンゴル代表と対戦し、9分55秒のプレータイムで7得点7アシストを記録するなど、国際舞台でもアシストが冴えわたっている様子。クラブでも代表でも、今後さらに存在感を高めていくことが期待される。
■レイ・パークスジュニア(大阪エヴェッサ)
今夏、名古屋ダイヤモンドドルフィンズから大阪エヴェッサに移籍したレイ・パークスジュニア 【(C) B.LEAGUE】
インサイドに切り込める機動力に加え、高精度の3ポイントシュートが魅力のパークスジュニアは大阪でもボールを任せられる場面が多く、フィールドゴール試投数は「7.0」から「11.2」まで上昇。得点源として信頼され、それに結果で応えていることが伺える数字となっている。
また、今シーズンはオールラウンドぶりも際立っており、リバウンドやアシスト、スティール、ブロックの数字も軒並み向上。CS出場を十分狙える西地区4位の大阪エヴェッサにとって、攻守両面において今後も欠かせない存在となることが予想される。
■木村圭吾(福井ブローウィンズ)
スラムダンク奨学生としてアメリカ留学経験も持つ木村圭吾 【(C) B.LEAGUE】
シーズン開幕当初はベンチ出場からその得点力で試合の流れを変える役割を担っていたが、B2第10節愛媛オレンジバイキングス戦で先発の座を射止めると、そのGame2でキャリアハイタイの27得点をマーク。以降はスターターに固定されることとなった。その後は愛媛戦含めスターターとして出場した15試合のうち14試合で2ケタ得点するなど、高水準で安定した活躍ぶりを見せている。
20歳でデビューを果たし、24歳でキャリアハイのシーズンを過ごしている木村。B1を含むBリーグ全体を見渡しても、今最も注目すべき若手日本人スコアラーであると言えるだろう。
■中村太地(ライジングゼファー福岡)
高校時代を過ごした福岡で再び輝きを放っている中村太地 【(C) B.LEAGUE】
シーズン当初はスターターとして起用された中村。しかし、第5節バンビシャス奈良戦Game2からベンチスタートで固定されると、この起用法が中村のオフェンス能力をさらに引き出すこととなった。スターター時の平均得点「8.0」に対し、ベンチスタート時は「13.9」と5.9得点もアップ。チームとしてもその奈良戦からクラブ史上最多の19連勝を果たしている。
得点のみならず、アシストでも福岡のガード陣でトップの平均「3.1」をマーク。オフェンス面で大きな役割を担う中村は、後半戦においてもチーム不沈の鍵を握る選手となりそうだ。
文・構成=バスケットボールキング編集部
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ