ボートレース江戸川では14日に「G1江戸川大賞 開設69周年記念」が開幕した。初日のメインカード12R「ドリームレーサー賞」は、1枠の地元大将・石渡鉄兵を、3枠の片岡雅裕(高知出身・香川支部38歳)【冒頭の写真】が豪快なまくり一撃で撃破した。勝った片岡は「最初から上をいこうと思っていました」と、決め打ちの全速強襲戦がズバリはまった形。逆にインで敗れた石渡は「スピード負け。(正月シリーズからの当地1コース戦はすべて2着で4連敗は)自分の実力不足」と肩を落とした。

　一方、うれしい初戦勝利となった片岡だが、足の仕上がり的には「出足と回り足はぼちぼちだけど、伸びがもう少し欲しいですね。もっと、しっかりと調整していきます」と満足した表情ではない。調整の手を緩めず、2日目2R2枠、7R5枠戦に挑んでいく。

　予選組の方では、東京支部の伏兵たちがナイスファイトを見せている。初日6Rではベテラン寺本重宣(神奈川出身・東京支部44歳)【写真上】が、2コース差しで初戦を勝利。当地戦はデビュー初優勝、G1初出場と何かと思い入れがある水面だけに喜びもひとしお。「めちゃくちゃうれしい。特に江戸川は自分にとってポイント、ポイントになっているレース場なので、感謝しています」と満面の笑みを見せていた。舟足の仕上がりも「スリット近辺は最近にない感じ」と舟足にもかなりの手応えを感じている。2日目は3R1枠、7R3枠の2回乗艇で、さらに勝ち星を増やしていくのか注目だ。

　エース23号機乗艇で注目だった小林泰(山梨出身・東京支部40歳)【写真上】も、初日は前半4Rを2コース差しで2着。後半8Rも4コースからの2番差しで道中は瓜生正義と大激戦を繰り広げ、2周2マークの全速ターンで瓜生を抑え込み、ここも2着に競り勝つ好内容のレースを披露した。「エース機ってほどの出方は感じないけれど、重いけど進んでもいる。やれている方ですよね」と満足げな表情を見せた。2日目は4R1枠で今節初白星を狙う。

　2日目は12Rでドリームカード「ゴールデン・レーサー賞」が争われる。メンバーは以下のとおり。

＜江戸川 2日目 12R G・R賞＞
1枠　池田　浩二　(愛知・愛知)
2枠　坪井　康晴　(静岡・静岡)
3枠　新田　雄史　(三重・三重)
4枠　長田　頼宗　(神奈川･東京)
5枠　瓜生　正義　(福岡・福岡)
6枠　小池　修平　(大阪・大阪)
※()内は出身・支部の順

　1枠には今節の目玉レーサーでもある池田浩二の姿。ただ、当地戦は約7年半ぶりで波風はどうか。15日の2日目は強めの追い風予報が出ているだけに、水面状況は要チェックだ。

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