今夜も上位人気の逃げ+先行で狙いたい最終レース、さらなる仮説も登場!?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
大恵総合研究所 【佐賀支部】
夕方には重賞・ゴールドスプリント(17時00分発走)が行われ、JpnI2勝のカジノフォンテン(船橋)、重賞5勝テイエムサウスダン(佐賀)、さらに全国各地で活躍の高知からも3頭が参戦します。
注目の重賞が終わってもまだまだ楽しめるのが佐賀競馬。
中でも最終レースは20時30分以降に行われることが多く、夜の楽しみの一つとして人気です。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
大恵総合研究所・佐賀支部を立ち上げ、小回りダートコースの佐賀に特化したデータ分析をしています。
パドック解説も参考になる佐賀競馬
競馬リポーターの大恵陽子です。
普段は馬券を事前に購入してあとからレースを見ることが多いのですが、昨夜はオフだったためリアルタイム観戦。
YouTubeで佐賀競馬のパドック中継を見ていたところ、MCの井上瑠香さんが当コラムの紹介をしてくださっていて嬉しい驚きでした。
昨夜の最終レースで気になっていたのは、2番人気カイマナエレエレが1カ月半ぶりでどうかということ。
近郊の育成牧場が豊富なJRAと異なり、佐賀競馬では1カ月に約2走するのが一般的。
そのため、1カ月半ぶりというのは「間隔が空いた」部類で、状態面が気がかりでした。
その話題を井上さんが振ってくださり、パドック解説の永瀬トラックマン(馬物語)はこう答えてくださいました。(ありがたい!)
「2開催空いているわりにキリッとしていますし悪くはないですけど、個人的に間が空いたということで注目馬には挙げてはいないです。でも、力はあるので可能性は十分あります」
このコラムはあくまで机上での理論。
カイマナエレエレは実績やデータ的に1着もあり得ると思っていたのですが、実際には3着。
力があるからこその3着である一方、もしかしたら間隔が空いた分が道中の位置取りや末脚に影響したのかもしれない、と感じました。
今回使ったことで次走はさらに良くなる可能性を秘めていますから、そこで再び狙いたいです。
現場取材をされている方の情報や感覚というのはやはりすごいなと感じた出来事でした。
なお、パドックMCを務める井上瑠香さんはスポーツナビで「さがけいばニュース」を執筆。
また、パドック解説は公式YouTubeのライブ配信で聞くことができます。
詳細は下記リンクをご覧ください。
※リンク先は外部サイトの場合があります
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昨夜と同条件の最終レース傾向をおさらい
となれば、基本的には昨夜活用したデータを基準に予想をしていきたいところ。改めてまとめると下記のような傾向があります。
※昨日の1月12日分の結果を反映済み
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「C2クラス」「1400m」の最終レースの傾向 【表1】
仮説を立証できるか!?
一つの仮説を立ててみました。
それは
持ちタイム上位の先行馬に注目
ということ。
エムシージャドゥは佐賀ダート1400mの持ちタイムが出走馬中最速で、近走成績から先行が予想されました。
そして、実際にレースでは3番手に先行して2着。
もしかして過去の最終レースでもこの傾向が当てはまるのでは?と思い、地道に1レースずつ調べているのですが、ドンピシャに当てはまったり、全然違ったり。
気づくと丑三つ時を超えて、そろそろタイムアウト。データとしてはまだ不完全なのですが、今夜の最終レースで検証する価値はあるかなと思っています。
なお、持ちタイムを比較するにあたって便利なのは地方競馬情報サイト。
前走成績のすぐ左の欄、最下部にそのコースでの持ちタイムと良馬場での持ちタイムが記されています。
※リンク先は外部サイトの場合があります
外枠に関する2つの矛盾データ
直近の笠松での勝利はしっかり追われての差し切り勝ちで、好走時は6~8枠といった外枠が多い馬です。
そのパターンで言えば、今回は好走例の多い外枠。プラス材料になりそうです。
一方で気になるのは、このコースで外枠がどうかということ。
そこで、下表はこのコースでの差し馬の馬番別成績をまとめました。
すると、外枠になるにつれて好走率は下がっていました。中でも顕著なのが大外12番。そう、フクサンモードが引いた枠です。
ただし、佐賀競馬ではフルゲートになることが少ないため、12番枠はそもそものサンプル数が他の馬番の約13%ほどしかありません。
そのため、グラフの数値ほどは悪くはないですが、コース的には決して好枠とは言い難いかもしれません。
差し馬の馬番別成績 【表2】
では、気になる予想と買い目は?
今回もさがけいば無料ネット新聞「うまかつ.net」の印を参考に上位人気を予想します。
単勝1倍台の断然人気馬がいた昨夜に比べて今夜は印が分散しているのですが、③グレナマディー、④スペースソニック、⑫フクサンモードあたりが厚い印が集まっています。
③グレナマディーは4走前に最終レースを走っています。
それは「夜のウーマんチャンス」という賞金下位から順に編成された牝馬限定戦。当時は一度も掲示板に入ったことがなく、収得賞金0円だったのですが、そのレースで2着に入ると、以降の一般戦でも2着、2着ときて前走で初勝利を掴みました。
直近2走は先行して直線でいい脚を繰り出しており、上がり3ハロン39秒4以下。この上がりの脚は佐賀最終レースで狙うべき一つの基準で、この馬を軸にします。
もう1頭、軸にしたいのが④スペースソニック。
逃げるのはおそらくこの馬でしょう。
逃げて上がり3ハロン40秒以下で粘れるのはかなりの強みで、佐賀最終レースでは逃げ馬の3着内率58.3%というデータも追い風となります。
前項で触れた⑫フクサンモードは軸にするか迷ったのですが、このコースでの外枠の差し馬のデータを考えて、相手にすることにしました。
前走で約半馬身出遅れながらも5着に入った走りからここでも上位入着はできそうですから、この3頭で決まっても不思議ないと思いますが、他にも狙いたい馬がいることもあって相手としました。
⑦フォカッチャは先行して安定して上位入着を果たしている馬。
③グレナマディーがポジション争いでどこまで突っ張るかでしょうが、そこまでのハイペースにはならない気がするので、そうなればこの馬も先行して粘り込めそうです。
⑪ロトプレシャスは「持ちタイム上位の先行馬」という仮説に当てはまる馬。
古馬との対戦は今回が初めての4歳馬なのですが、3歳時には重賞で2回、掲示板に入りました。
唯一の不安点は、5カ月の休養明けということ。
久しぶりの馬は、昨夜の教訓を生かして現場情報を頼りにしたいところ。
そこで、「うまかつ.net」の調教欄を見ると「動きはまずまず・B」という評価。陣営談話も前向きな内容で、狙えると判断しました。
買い目
3連単2頭軸マルチ
③④-⑦⑪⑫ 18点
本日YouTube現地生配信中! SAGAリベンジャーズC2-11組 【出馬表】
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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