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大島鎌吉スポーツ賞を大阪体育大学の指導者４人に授与　インカレ11連覇ハンドボール女子など

大阪体育大学 2025年1月7日 18:08

チーム・協会

　1964年東京オリンピック強化対策本部長の大島鎌吉氏の功績をたたえた大島鎌吉スポーツ賞が１月７日、大阪体育大学のクラブ指導者４名に授与された。

【大阪体育大学】

　大島鎌吉氏は1932年ロサンゼルス五輪陸上三段跳び銅メダリストで、第二次世界大戦の従軍記者を経て1964年東京五輪で強化対策本部長を務めた。五輪の精神や平和主義を日本に伝え、1982年、アジア初のオリンピック平和賞を受賞。「スポーツの哲人」と呼ばれた。1965年、大阪体育大学の初代副学長に就任し、大体大の礎を築いた。

大島鎌吉氏【大阪体育大学】

　同賞はスポーツ指導に顕著な業績を残した大阪体育大学の指導者に贈られる。
　2024年度は、楠本繁生・スポーツ科学部教授（ハンドボール部女子監督）、浜上洋平・教育学部准教授（水上競技部女子監督）、横井光治・教育学部講師（硬式野球部女子監督）に功労賞が、藤原敏行・スポーツ科学部教授（体操競技部男子監督）に奨励賞が授与された。

田中良コーチ（楠本繁生監督代理）【大阪体育大学】

ハンドボール部女子11連覇【大阪体育大学】

　楠本監督は昨年11月の全日本インカレで、ハンドボール部女子を前人未到の11連覇に導いた。浜上監督は、指導する宇津木美都選手（教育学部4年、京都文教）が８～９月のパリパラリンピック100ｍ平泳ぎ(SB8)で5位入賞を果たした。横井監督は７～８月のＷＢＳＣ女子野球ワールドカップファイナルステージに日本代表コーチとして参加。指導する白石美優選手（体育学部4年、福知山成美）がMVP・首位打者・ベストナインを受賞し、日本の７連覇に貢献した。藤原監督は、指導する田部壮一郎選手（体育学部4年、清風）が８月の全日本インカレ種目別つり輪で優勝した。

浜上洋平監督【大阪体育大学】

宇津木美都選手【大阪体育大学】

　授与式は、楠本監督が参加できず、代わりにハンドボール部コーチの田中良・スポーツ科学部講師が野田賢治理事長から記念の盾などを贈られた。田中コーチは楠本監督から託された「どんな結果も選手が成し遂げたことだと思っています。選手は大学からさまざまなサポートを受けたことが結果につながったと思います」などのメッセージを代読した。浜上監督は「宇津木選手は大学院に進学します。4年後のロサンゼルス大会に向けて世界で戦えるよう引き続き指導していきます」、横井監督は「この賞はスポーツ科学センターの支援のおかげだと思っています。これまでのサポートに心から感謝いたします」、藤原監督は「田部選手の大学に入ってからの頑張りがこの結果につながったが、本来なら田部選手をはじめ各選手の指導に尽力してきた佐藤寿治コーチが受けるべき賞だと思います。DASHアスリートとして大学から受けたサポートも非常に大きかった」と感謝した。
　

横井光治監督【大阪体育大学】