【スキー】クロスカントリー 年末年始の過酷なレース“ツール・ド・スキー” 心臓破りの逆走コースで馬場選手がW杯2度目の一桁順位&廣瀬選手は自己ベスト更新!
自転車レース“ツール・ド・フランス”の冬版ともいえるステージレースは、クロスカントリー選手にとって憧れの大会。その一方で体力の消耗が激しいことから、五輪や世界選手の調整を優先するために回避する選手がいるほどの過酷なレースです。
19回目を迎えた今シーズンは、イタリアの2会場を舞台に9日間で7レース83kmを走り抜き総合成績を争いました。
日本チームは馬場直人選手(中野土建スキークラブ)と廣瀬崚選手(T.A.C Ski Team)が参戦。馬場選手は総合27位、廣瀬選手は37位でした。
ツール・ド・スキー総合27位 馬場選手 【全日本スキー連盟クロスカントリーチーム】
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五輪会場が舞台の後半ステージで好成績
1月4日の第6ステージは前半10kmをクラシカル走法、後半10kmをフリー走法で行うスキーアスロン。馬場選手が「W杯を回り始めて一番いい内容のレース」で、1位と14.5秒差の14位に入りました。
第6ステージ ハイライト
最終ステージ、1月5日のフィナーレはイタリアン・チロルのアルペンコースを“逆走”する、10kmフリー“Final Climb(ファイナル・クライム)”。その名の通り、最大勾配28%(!)の上りを標高1280メートルまで駆け上がるという、心臓破りの奇想天外なレースです。
3年前の“ファイナル・クライム”でW杯自己最高となる8位に入っているのが、上りを得意とする馬場選手。同じ会場で行われた今季のレースでは自己ベスト更新こそならなかったものの、堂々9位でフィニッシュ。キャリア2度目のトップ10入りを果たしました。また廣瀬選手もこれまでの自己ベスト15位を更新する11位でゴールしました。
アルペンコースを逆走!“ファイナル・クライム”
〇2024/2025ツール・ド・スキー 結果
第1ステージ(12月28日):スプリント・フリー
67位 廣瀬崚
87位 馬場直人
第2ステージ(12月29日):15kmクラシカル・マススタート
43位 馬場直人
50位 廣瀬崚
第3ステージ(12月31日):20kmフリー
37位 廣瀬崚
62位 馬場直人
第4ステージ(1月1日):15kmクラシカル・パシュート
56位 廣瀬崚
59位 馬場直人
第5ステージ(1月3日):スプリント・クラシカル
51位 廣瀬崚
65位 馬場直人
第6ステージ(1月4日):20kmスキーアスロン
14位 馬場直人
42位 廣瀬崚
第7ステージ(1月5日):10kmフリー・マススタート
9位 馬場直人
11位 廣瀬崚
ツール・ド・スキー総合37位 廣瀬選手 【全日本スキー連盟クロスカントリーチーム】
「9日間で7レースというハードな大会でした。前半のトブラッハではあまりいい成績を残せず、後半のヴァル・ディ・フィエメに入り、デイスタンス種目のスキーアスロンとマススタートでいい結果を残すことができました。スキーアスロンではトップと14秒差の14位、ワールドカップを回り始めて一番いい内容のレースだったかなと思います。トップ10または8位以内、シングルを狙える場所につけていたけれど最終的に14位に終わってしまい、自分の中で満足する部分もあるし、反省点も課題も残るレースでした。最後のファイナル・クライムでは人生2度目のトップ10に入ることができて、非常に良かったなと感じています。得意とする上りで一桁、9位に入れて良かったです。ワールドカップはまだまだ続いていくので、体調管理に気をつけて頑張りたいです」
廣瀬崚
「最終日に11位と自己ベストを更新することができましたが、全体を振り返るとまだまだ技術、体力、様々な課題が残るものだったと感じています。トロンヘイムで開催される世界選手権に向け、ますはしっかり休息を取り、自分の課題をしっかり洗い出して修正し、いい状態でさらに上の結果を残せるよう頑張っていきたい。応援ありがとうございました!」
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